走水神社 |
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走水神社(はしうどじんじゃ)は、兵庫県神戸市中央区元町通5丁目にある神社。
元町商店街から1本南に下った東西の道に面したところに鎮座している。
走水神社は旧走水村の氏神で、社伝によると1100年以上の歴史を持つ由緒ある神社である。
五穀豊穣・健康長寿・商売繁盛に学問の神様といわれ、書道の神としても有名で、
社殿の脇には筆塚がある。狛犬のかわりに狛牛が神社を守っているというユニークな神社で、
1月18・19日の厄除祭と7月24・25日の天神祭が有名である。旧社格は村社。
略歴
明治維新までは、元町5丁目の山側に極楽寺と八幡神社があったため、
この辺り一帯は八幡町と呼ばれていた。その後、1894年(明治7年)には現在の
「元町」という地名に改称され、1895年(明治8年)に現在の場所にあった天満宮と
この八幡神社を合祀した時に、現在の場所が旧走水村であったことから
「走水神社」と呼ばれるようになった。
走水の名前の由来は下記のとおり。
元来神戸市中央区は、摂津国に属し、夙川から旧生田川までの地域が
菟原郡(うはらぐん)、旧生田川から須磨までの地域が八部郡(やたべぐん)と
呼ばれていた(なお、東灘区にあるJR住吉駅の南にあるうはらホールという
区民ホールの名の由来は、これである)。
八部郡には、生田郷・神戸郷・宇治郷という3つの郷があった。
このうち宇治郷に流れていた川は宇治川と呼ばれ、この川は1938年(昭和13年)の
阪神大水害を契機に改修工事が行われ、現在(2006年)は大倉山の東側を流れ、
山手幹線を越えるあたりから宇治川商店街の地下を流れ、ハーバーランドの
東側に流れる川となっている。
「走水」という名前の由来となった宇治川は、雨が降るたびに「走り渦」で河水が
渦を作って流れ、その流域の村はさまざまな被害にあってきた。これにより、
この流域にあった村が走水村とよばれるようになった。
「はしうど」由来にはもう一つの説がある。この地域に、天皇に仕えていた氏族の
間人が住みついたことから「はしひと」とよぶようになり、のちにそれがなまって
「はしうど」となり、「走水」の字があてられた、という説である。
尚、当地で代々寺子屋教育で有名であった間人氏は明治19年11月、
間人幼児保育所を創立した間人たね子(はしうどたねこ)
(弘化4年1月13日生~大正10年3月18日死去)を出している。
地図は下記のとおりです。