真言宗 独鈷山(とっこさん) 鏑射寺(かぶらいじ) on 2010-9-24 |
その途中に寄った真言宗 独鈷山(とっこさん) 鏑射寺(かぶらいじ)を
写真紹介します。
真言宗 独鈷山(とっこさん) 鏑射寺(かぶらいじ)の基本情報
住所:神戸市北区道場町生野1078-1 TEL:078-986-4095
ご本尊:大日如来 最寄り駅:JR宝塚線道場駅
公式HP
地図はこちら
Wikipediaによる説明
「獨鈷山 鏑射寺(とっこさん かぶらいじ)は、兵庫県神戸市北区にある真言宗の仏教寺院。
通称、甘楽寺(かぐら-)。本尊は大日如来。
581年、聖徳太子(574-622)による開基。
境内の池には大賀一郎が縄文遺跡で発見した古代のハス(大賀ハス)が育てられている。」
大賀ハス(Nelumbo nucifera スイレン科)は元東京農工大学教授の故大賀一郎氏
が昭和26年(1951)に千葉県検見川下流域の泥炭層の下青泥中地下7mよりハスの
実3粒を発掘、その1粒が発芽成長したものでkれから株分けされたものが大賀ハスと
呼ばれ各地で植栽されている。すなわち約3,000年前の生命を蘇らせたものです。
神戸13仏(神戸十三仏または神戸十三佛)霊場の第十三番霊場になっております。
上の写真のご朱印状をいただきました。
西国愛染明王第三番霊場でもあるため愛染明王と書いていただいております。
上の3枚の写真は昭和48年(1973)に建立された総桧造りの三重塔です。
昭和の名塔のうちの一つですばらしい建物です。
内部に虚空蔵菩薩が安置されています。
ご朱印をいただいたときに真言宗 独鈷山(とっこさん) 鏑射寺(かぶらいじ)略縁起
という説明書きをいただきました。その内容について下記に引用させていただきます。
「真言宗 独鈷山(とっこさん) 鏑射寺(かぶらいじ)略縁起
当山は、四方を山と川に囲まれた神体山として数千年の歴史を有し、神秀倉(かみほぐら)・
甘楽山(かぐらやま)・五智の峰などと呼ばれて人々に尊崇されておりました。
聖徳太子は、ご生母の里にある此の山が大層お気に召し、伽藍を建て佛教弘通(ぐつう)
の道場として鏑矢(かぶらや)を奉納、鏑射寺と命名されました。
その頃の様子を虚空蔵寺の記録には、「鏑射寺は摂津の国第一の壮観たり」と
記されています。
この道場の四方に広がる三田市は、その名も三福田(敬田・恩田・悲田)に由来し、
仏教の考え方を政治に現すモデル地区であり、活気と慈しみに満ちた国造りの
原点でもありました。
その後、弘法大師は境内に独鈷水の井戸を掘られ、百丈岩には穿仏岩に
ご足跡を残しておられます。 また、西国観音霊場を再興されたといわれる花山天皇の
御製にも、「道のての中にあるてふ一筋に山かぶらぎの寺に名づけし」
とあり、北條時頼参詣の事跡等々があります。 南北朝時代には、南朝に味方して
(西の尾根に鏑射[てきしゃ]城趾あり)伽藍の大半を失いました。
永正の頃(1514年)義慶上人に依って復興が進められ、太閤秀吉も三度にわたり
参拝するなど、寺運は隆盛を極めました。 江戸時代に入って、山火事のもらい火があり、
文久2年(1862年)の勇阿上人による再建を待ちました。 山内に見られる
西国三十三ヶ所・四国八十八ヶ所の石仏は、当時造営されたものです。
明治6年、三田九鬼藩の天誅組と称する不逞藩士が神社仏閣を襲い、
当寺も火を放たれ焼け残った太子堂及び本尊什器は寺廻りに移されて、その後廃寺となりました。
(「有馬郡史」ほか)
時を経ること約百年、復興を呼びかける人々に応えられ、昭和30年秋に
久邇宮朝融(くにのみやあさあきら)王殿下が、道なき所を攀じ登り、
生い茂る草をかき分けてご参拝になり、鏑射寺の再建と国家国民の安寧を
お祈りになられました。
昭和34年9月、現山主中村公隆師が入山、祈願に入りました。
同41年に護摩堂(不動明王)が、48年には三重塔(虚空蔵菩薩)、続いて
53年函館の地に別院(不動明王等)が建立されました。
逐次旧寺領の買戻しも進み、平成4年に大日如来を奉迎して本堂の
落慶入佛法要、同6年には弁天堂の落慶法要が厳修されました。
前期諸尊の他に、十一面観世音菩薩(飛鳥佛)、聖徳太子、弘法大師、
愛染明王、弁財天、毘沙門天がお祀りされています。
近畿三十六不動尊第十一番霊場
西国愛染明王第三番霊場
佛塔古寺十八尊第十六番霊場
神戸十三佛満願霊場
摂津西国第十番霊場
郡西国第二十五番霊場」
上の写真は西国三十三ヶ所の石仏群の一部です。
上の写真は四国八十八ヶ所の石仏群の一部です。
上の写真は本堂です。
上の写真は本堂の脇にあった不動明王の石碑の写真です。
上の写真は護摩堂の写真です。もう少しすると紅葉がすばらしいだろうなと思われる
場所でした。
上の2枚の写真は弁財天のお堂です。
上の2枚の写真は客殿。
上の写真は清涼院。
上の2枚の写真は上田流の尺八道碑。
神戸生活創造しんぶん 第37号 (平成17年9月)にも紹介記事あり。