姫路城と龍野 散策記 その12 うすくち龍野醤油資料館 |
撮影2011-12-13
うすくち龍野醤油資料館の基本情報
住所:たつの市龍野町大手54-1
TEL:0791-63-4573 休館日:月曜
公式HP
http://www7.ocn.ne.jp/~usukuchi/
上の写真はうすくち龍野醤油資料館(本館)です。当日は別館が休みで本館のみを
見学しました。
本館の建物は、菊一醤油本社社屋として建てられた後ヒガシマル醤油の先代本社
として使用されていたようです。歴史を感じる近代建築です。
本館と別館は共に平成19年度の県の景観形成重要建造物に指定された。
うすくち醤油の原料は大豆、小麦、米、赤穂塩、麹菌などです。
館内の展示は江戸時代から昭和初期の工程と製造道具が展示されています。
上の写真は全体の工程図。
本館に入るとまず、二代片岡歓次郎氏(1897~1972)の銅像があります。
説明書きより引用させていただきます。
「当地醸造の名門片岡家に生まれ菊一醤油造合資・合併後の龍野醤油(株)社長
推されて龍野醤油協同組合理事長となり、多年に亘りその発展と戦後の淡口醤油
復興に尽力、その功績大、その間日本醤油協会副会長、龍野商工会議所会頭、
揖龍食品衛生協会会長、県公安委員等を歴任。」
上の写真は出来た製品を入れる樽の製造のための道具の展示。
上の写真は圧搾機の展示。
うすくち醤油ではここで甘酒を加えたあとに絞りをするそうです。
上の写真仕込み蔵。発酵熟成期間は昔は1年だったそうです。
上の写真は麹室(こうじむろ)です。
混ぜ合わせた大豆、小麦に種麹をうえつけ麹蓋と呼ばれる浅い木箱に盛り
麹カビを育成させ醤油麹を作ります。
この醤油麹により原料のたんぱく質やでんぷん質を分解されます。
上の写真は麹蓋の積み方の展示です・
上の写真は麦炒(むぎいり)。
麦炒の目的はひき割りやすくすると同時にでんぷんを麹菌が消化しやすいように
変化させることです。
龍野の醤油の発祥は天正15年(1587)円尾屋孫右衛門、天正18年(1590)
栗栖屋横山五郎兵衛によって始められたそうです。