谷口淳一氏の彫刻作品「時空を越えて-永遠平安の火-」 in 京都市役所前 |
あり、写真を撮りましたので写真紹介します。撮影:2012-5-29
彫刻の作者:谷口淳一
作品名:時空を越えて 副題 永遠平安の火
製作年:2000年(平成12年)
作品は(社)京都青年会議所が2001年度に50周年を迎えるにあたり記念行事の
一環として建立された。
21世紀が環境、平和、人権をキーワードとする「心の豊かな時代」になる願いも
こめられています。
実際には経済苦境の故か心が貧しく凶悪な事件が多く起きているこのごろです。
彫刻の作者谷口淳一氏は京都教育大学の美術科の教授をされているようです。
傍らに21世紀京都宣言の文が掲げられています。
「今、私たちは、五山に燃える火と共に、21世紀に別れを告げました。
新しい世紀の、暁闇に立って、過去をかえりみ、来るべき世に思いを馳せれば、
おのずから粛然とするのをおぼえます。
過ぎ去った世紀は、たしかに、かつてない規模で、科学と技術の革新をもたらし、
人々の生活に多大な恩恵を与えてくれました。
しかしまたそれは、物の力と、イデオロギーが人間の知恵を越えて、幾たびもの戦争の
惨禍を招き、無分別環境破壊を進めた100年でもありました。
前世期の歴史が示すこの大いなる矛盾、私たちは今それを直視し、そこから学び、
それを乗り越える、強靭な知恵を獲得してゆかなければなりません。
そのためには、私たちのこの京都こそ、絶好の学習と発信の場と、なりうるのではないでしょうか。
京都も、1200年の歴史の中で、幾たびかの人災天災を蒙りました。
だが、その経験を糧として、この京都は、文学と芸術に、学問に、また幾多の産業日々の生活に、
一都市、一国の枠を超える普遍の知恵を発揮し、つぎつぎに輝かしい成果を生み出して、
それを伝てて来ました。
その先人たちに感謝し、いまあらためて、この蓄積の深みから、新たな知恵の力を汲み取って、
世界に伝える事・・・ それこそが、私たちの過去の歴史に対する、そして、21世紀の世界に対する、
最大の責務なのです。
東山の峰々に新しい夜明けが近づきました。
さぁ、新しい知恵の都たることを、志して、
勇気をふるって出発しましょう。」
上の写真は21世紀京都宣言の英文です。
Declaration of Kyoto for the 21st Centiry
上の写真は京都市役所の建物です。
昭和2年(1927年)の建築物だそうです。
設計は旧毎日新聞社京都支局(1928ビル)と京都府立図書館を設計した武田五一氏
と中野進一氏の共同設計だそうです。