兵庫県 小野散策記 その12 ソロバンの町小野市と小野市伝統産業会館 |
写真を紹介します。今回で最終とします。
訪問日:2012-8-5
小野市伝統産業会館の基本情報
兵庫県小野市王子町806-1
電話:0794ー62-3121
公式HP
25,000分の1 電子国土基本図地図情報(国土地理院 地図閲覧サービス)による
の位置を示します。
中央の経緯度 北緯34度51分9.4秒 東経134度55分56.8秒
+印が小野市伝統産業会館のある位置です。
以前の訪問記
兵庫県 小野散策記 その1 来迎寺
兵庫県 小野散策記 その2 住吉神社
兵庫県 小野散策記 その3 神明神社(垂井城跡)
兵庫県 小野散策記 その4 小野藩陣屋跡(小野市西本町)
兵庫県 小野散策記 その5 郷土の偉大な歌人上田三四二の歌碑
兵庫県 小野散策記 その6 小野一柳家の氏神磐代神社
兵庫県 小野散策記 その7 小野王塚古墳
兵庫県 小野散策記 その8 藤森弘庵先生顕彰碑
兵庫県 小野散策記 その9 広渡廃寺跡歴史公園
兵庫県 小野散策記 その10 元村社熊野神社
兵庫県 小野散策記 その11 宮崎翁之像
浄土寺は以前に訪問しているので、浄土寺訪問記にリンクしておきます。
小野市の浄土寺訪問記 on 2010-11-30
上の写真は小野市伝統産業会館前の駐車場に設置されたそろばんのモニュメント。
そろばんを漢字で書けば「算盤」です。
兵庫県小野市は、「播州(ばんしゅう)そろばん」の産地として全国的に有名です。
1960年代には350万丁の播州そろばんが生産されていたが、
昭和45年頃からの安価な電卓の普及で現在の生産量は15万丁程度である。
それでもソロバン生産の小野市のシェアは70%程度あるそうです。
上の写真は小野市伝統産業会館のたてもの外観です。
こちらの中にソロバンに関する豊富な資料などが展示されています。
上の写真は江戸時代のそろばんの展示。
播州そろばんは天正8年(1580)羽柴秀吉が三木城攻略の際に大津方面にのがれた
住民が大津そろばんの製法を習得し、慶長年間(1596-1614)に帰郷後、製造を
始めたのが起源と言われています。
明治後期(1895年頃)小野で水車動力による「大川式製珠機」が手ろくろに代わり
発明され、大量生産が可能となり生産性は大幅に向上した。
上の写真は中国の算盤(そろばん)の展示。
そろばんの語源は、中国語の「スアンパン」から転化したものと考えられています。
中国の宋期以後発達したものが、室町時代文安元年(1444年)頃、中国商人が
通商取引に利用するために我が国に伝えたと言われています。
上の写真は世界の算盤(そろばん)の展示。中国の他に朝鮮半島、ロシアなどで利用
されていたようです。
上の写真はソロバンの木珠を主に利用して製作された播州そろばん城。
姫路城の500分の1の模型になっています。
そろばん玉5万個が使用されているそうです。23桁そろばんで434丁分です。
上の写真はソロバンの木珠を利用して製作された神輿。
上の写真は木工品と木珠のれんの展示です。
木珠のれんは今でこそあまりポピュラーではありませんが、最盛期の昭和42年には
小野市だけで年間200万本「木珠のれん」の出荷があったそでその隆盛が判ります。