神戸六地蔵 第4番 慶明寺 in 神戸市西区 on 2012-10-2 |
写真紹介します。
慶明寺の基本情報
住所:神戸市西区平野町慶明97 TEL:078-961-0126
山号:覚照山 宗派:臨済宗妙心寺派 御本尊:薬師如来
公式HP
神戸六地蔵のリストは下記のとおりです。
第1番 三身山 太山寺 天台宗 神戸市西区伊川谷町前開 224 078-974-0250
第2番 金市山 潮海寺 天台宗 神戸市西区今寺9-1 078-974-1253
第3番 願王山 地蔵院 臨済宗 神戸市西区枦谷町松本495 078-991-0050
第4番 覚照山 慶明寺 臨済宗 神戸市西区平野町慶明97 078-961-0126
第5番 智嶺山 長福寺 真言宗 神戸市西区押部谷町養田369 078-994-0150
第6番 無量寿山 西光寺 真言宗 神戸市西区神出町田井382 078-965-0048
客 番 上野山 須磨寺(福祥寺) 神戸市須磨区須磨寺町 4-6-8 078-731-0416
上の写真は寺門に入る手前左手にある地蔵菩薩(持地地蔵?)
上の写真は慶明寺本堂です。
弘安四年(1281年)法外圓和尚によって開山されたそうです。
上の写真は慶明寺駐車場入口(墓地への入口)付近にあり安倍清明ゆかりの石
の遠景です。現地の説明板より引用させていただきます。
「安倍清明 自筆の自然石」 今昔物語に登場する天文学者、陰陽師(おんみょうし)
であった安倍清明がここに自筆で書かれたという、阿弥陀三尊(観音、阿弥陀如来
勢至菩薩)の梵字を彫った自然石である。また、この石はこの辺りの村民を悩ませた
難題を解決した証しとして、安倍清明の手により、印されたものと伝えられている。
さらに、この梵字は月輪と言われ、丸い輪の中に刻まれえており、梵字が印された
のは平安時代であると思われる。
右手より観世音菩薩、阿弥陀如来、勢至菩薩の梵字が書かれているそうです。
阿弥陀三尊の梵字
上の写真は墓地の頂上付近にある地蔵菩薩です。
墓地の中には宇喜多家の墓所もあったようですが見逃してしまいました。
宇喜田秀家公の末裔の墓所か?
Wikipediaによる宇喜田秀家(1572~1655)の解説。
宇喜多 秀家(うきた ひでいえ)は、安土桃山時代の武将・大名。
豊臣政権下の五大老の一人。通称は「備前宰相」。
大名家としての宇喜多氏最後の当主であり、備前岡山57万4,000石の大名。
八丈島で83歳の天寿をまっとうしたようです。
宇喜田秀家公の墓所は
東京都八丈町大賀郷の稲場墓地
丹船山薬王樹院東光寺(東京都板橋区)
詳細はWikipedia
六地蔵に関連する事項を過去に書いたBlogより再掲します。
地蔵という言葉はインドの言葉kuksi(大地)と
garbha(胎内、子宮)の合成語である。
以下高田佳人氏の著「英語で話す仏教」Page44-45より引用
「釈迦が亡くなってから弥勒仏がこの世に現れるまでの間の人々の救済を
釈迦に委託されたのが地蔵菩薩です。日本ではお地蔵さんとして庶民に
親しまれています。菩薩とは人々を救いつつ、仏になることを目指して
修業する人のことです。
Jizo Bosatsu(the Bodhisattva Jizo)was entrusted by the
Buddha with saving others between the time of the
Buddha's demise and the arrival of Miroku.
In Japan,jizo is popular among ordinary people as
O-Jizo-sama. A bodhisattva(bosatsu)continues saving others
who are practcing become a buddha」
一般的には「子供の守り神」で、地蔵盆は8月中旬
に各地で催されている。また地蔵菩薩の前には
子供が喜ぶお菓子などが供えられている。
6地蔵は地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵像
お寺の中にあることが多い。
六道輪廻の六道のそれぞれを6種の地蔵が救うと
することから6体の地蔵菩薩像が祀られる。
1)檀陀地蔵又は金剛願地蔵---地獄道
2)宝珠地蔵又は金剛宝地蔵---餓鬼道
3)宝印地蔵又は金剛悲地蔵---畜生道
4)持地地蔵又は金剛幢地蔵---修羅道
5)除蓋障地蔵又は放光王地蔵---人道
6)日光地蔵又は預天賀地蔵----天道
六道と転生輪廻についての解説は下記のとおり。
インドではあらゆる生き物は死後、別の
生き物に生まれ変わり何度も生死を繰り返す
と信じられてきました。
次の6つ世界があり生前の罪により、下記の
ようである。これらを六道と呼ぶ。
(1)天道(てんどう)
快楽に満ちた天人の世界
(2)地獄道(じごくどう)
拷問に悩まされる最悪の世界
(3)人道(じんどう)
私たち人間の世界
(4)餓鬼道(がきどう)
常に飢えに苦しむ世界
(5)畜生道(ちくしょうどう)
家畜や動物の世界
(6)阿修羅道(あしゅらどう)
怒りに満ちた魔の世界
六道と輪廻転生に関する詳細
お盆の意味と施餓鬼
六地蔵像は墓地の入口などに祀られている場合と
街道筋に祀られていることが多い。
京都の六地蔵は以下のとおりである。
1)奈良街道:六地蔵の大善寺(伏見地蔵)
2)西国街道:上鳥羽の浄禅寺(鳥羽地蔵)
3)丹波街道:桂の地蔵寺(桂地蔵)
4)周山街道:常盤の源光寺(常盤地蔵)
5)若狭街道:鞍馬口の上善寺(鞍馬口地蔵)
6)東海道:四ノ宮の徳林庵(山科地蔵)
上記の六地蔵を回る「六地蔵めぐり」が毎年
8月22日から23日に開催されます。
また江戸六地蔵は下記のとおりである。
1)東海道:品川寺
2)甲州街道:太宗寺
3)奥州街道:東禅寺
4)水戸街道:霊厳寺
5)千葉街道:永代寺
6)中仙道:真性寺