三木市蓮花寺 鬼踊り on 2013-2-3 |
撮って来ましたので紹介します。
まず、蓮花寺について簡単に紹介します。
蓮花寺の基本情報
住所:三木市口吉川町蓮花寺188 TEL:0794-88-0013
宗派:真言宗大覚寺派 山号:如意山
御本尊:十一面観音菩薩立像
開基:大化元年(645)、法道仙人
中興:天歴8年(954)、村上天皇勅命 醍醐山の菩提上人
大化元年(645)、法道仙人の開基と伝えられ、空海(弘法大師)が修行したと伝えられています。
かっては寺領16町4面、18院33坊の大伽藍を容し隆盛を極めていましたが、
天正7年(1579)の三木合戦の戦火で消失した。現在の本堂、多宝塔、鐘楼、仁王門などは
江戸時代に再建されたものです。
鐘楼の梵鐘は貞和2年(1346)の銘を持ち、県の指定文化財に指定されています。
十一面観音の本尊の写真及び蓮花寺平成霊園の情報は下記サイトを参照してください。
http://www.heiseireien.com/index.html
国土地理院の2万5千分の1の地図による蓮花寺蓮花寺の中央の経緯度 北緯34度50分18.9秒 東経135度2分50.1秒
+印が蓮花寺の位置です。
上の写真は鬼踊り(正式には追儺式または修正会)の会場となる本堂。
上の写真は本堂前の蓮池。中には33箇所めぐりの第30番の石像があります。
上の写真は多宝塔です。延享4年(1747)に再建された建物です。
塔の内部は四天中、須弥壇があり中央に大日如来、周りに四仏の金剛界五仏を安置。
棟梁は西大沢村の住人、日原武兵衛政勝
上の写真は多宝塔の相輪部分の拡大写真です。
上の写真は仁王門です。
上の2枚の写真は仁王像(金剛力士象)です。
上の写真は中央が鐘楼。右手は観音堂。
前置きが長くなりましたが蓮花寺の鬼踊りの話題に移りたいと思います。
鬼踊りは正式には追儺式と呼ばれます。
追儺式は大晦日や正月に修正会(しゅしょうえ)の一部として行われる行事です。
追儺(ついな)は「おにやらい(鬼遣)」とも読み、良鬼が儺(疫鬼)を払い疫病を除く
儀式で、平安の昔より伝わる伝統奉納行事です。
東大寺二月堂のお水とりでは追儺式の呼び名ではなく、修二会と呼ばれ有名な行事
として知られている。
追儺式(追儺会)の呼び名は他にも鬼追い(鬼追会)、鬼やらい(鬼遣)、鬼踊りなどと
呼ばれています。
2013年2月3日に行われた蓮花寺の鬼踊りの時間割について記します。
13:30 僧侶の入場、大般若波羅蜜多経(大般若経)の転読
14:30 住職より蓮花寺鬼踊りの説明
大鬼と子鬼全員で鎮守社参拝
清めの踊り 赤鬼
大鬼 赤鬼&青鬼
四方拝 子鬼
大鬼 黒鬼&青鬼
いなくい 子鬼
大鬼 赤鬼&青鬼
こめつき 子鬼
大鬼 黒鬼&青鬼
てんつ 子鬼
大鬼 赤鬼&黒鬼&青鬼&青鬼 4匹全員
てんとう 子鬼
餅切りの踊り 赤鬼&黒鬼&青鬼&青鬼 4匹全員
15:20 花とり
面かぶり
15:30 餅まき
蓮花寺の鬼踊りの歴史は古く約800年前(平安時代の初期)から始まったそうである。
明治の初めごろ一時中断し、その後復活と中断を経て、昭和41年(1966)奥の院
改修落慶法要を機に復活したそうです。
昭和47年(1972)2月、檀家による保存会が組織され毎年行われるようになり、
現在は旧正月に近い、2月の第1日曜日に行なわれています。
鬼が愛染明王の化身であることも特筆事項である。
上の写真は三木市蓮花寺本堂内陣の鬼おどりで使用される品々。
大般若経は630年頃に中国(唐の国)の三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)が
16年間旅をしてインド(天竺)から持ち帰り、その後4年を費やして翻訳(漢訳)
したという、小品般若、大品般若、金剛般若、文殊般若、秘密般若、理趣般若など
さまざまな般若部経典の大全集で、その数は何と600巻に至ります。
三蔵法師玄奘が持ち帰った教典は1,335巻にものぼります。その中でも約半数の600巻
を占めるのが大般若経と呼ばれるお経です。
上の写真は花とりで使用される枝と花。
上の写真は内陣で執り行われる大般若経の転読の様子です。
転読は600巻にのぼる大般若経の教典を大声で経文を唱えながら1巻ずつ広げ
流し読むことで圧巻であり見ごたえがある行事です。
地区の安全、五穀豊穣、また地区住民の厄災消除、家内安全が祈願されます。
上の写真は子鬼の踊りです。
肝心の鬼おどりが始まる前にトイレに行った為せっかく12:30頃から席とり
していた場所ではなく後方の位置になったため鬼おどりの部分では満足のいく
写真が撮れていません。
上の写真は大鬼の踊り(黒鬼&青鬼)。
上の写真は赤鬼による餅切りの儀式。
上の写真は4匹の大鬼の揃い組(餅切りの儀式)。
上の写真は鬼かぶりの儀式。鬼をかぶった人に幸あれ。
上の写真は餅まき前の様子です。
私は1つもゲットできず。謙譲の精神を貫いています。これでは競争社会では生きて
いけませんよ。
初めて蓮花寺の鬼踊りを見せていただきました。他の追儺式と較べて子供達の参加も
多く盛大なものでした。今後も益々隆盛な行事が継続することを望みます。
三木市には蓮花寺の他に今年で50回記念を迎えた大宮八幡神社や金剛寺の鬼踊りも
あり今後訪問したいと考えています。
神戸の追儺式の紹介(小生のBlog)
ブログ de みっきぃでの2013-2-3の蓮花寺鬼踊りの紹介
〈再掲〉800年の伝統ある鬼踊り(追儺式)
平成26年(2014)の鬼踊りは下記の予定で行われます。
平成26年2月2日(日)
13:30~
詳細な案内はこちら http://oniwabann.exblog.jp/20298531/