神戸市垂水区転法輪寺の蓮祭りと秘仏のご開帳 on 2013-7-15 |
蓮祭りがあり初めて参加できました。また秘伝がご開帳されておりその写真も
撮らせていただきましたので紹介します。
まずは転法輪寺の基本情報からです。
転法輪寺の基本情報
住所:神戸市垂水区名谷町2089 TEL:078-791-7885
宗派:高野山真言宗 山号:龍華山(竜華山)
本尊:阿弥陀如来坐像(明治34年8月2日 重要文化財に指定)
由緒:
大同元年(806)の創建で神戸市垂水区では最古の寺です。
平城天皇が即位の後、御病気になり、806年(大同元年)に在原行平が
平癒を祈願して建てた勅願寺であると伝えられています。
平安時代の、貞応二年(1223)まで神戸市垂水区のジェ-ムス山に
あり千坊ケ谷廃寺として大規模な寺院で古代寺の瓦も出土されています。
上の写真は転法輪寺境内図の看板です。
早速蓮祭りの様子を紹介します。
上の写真は弁天様への法要と御詠歌の奉納。同時に鐘つきと焼香が行われます。
長原住職より弁天様に関する法話があり「弁天様は池、川、など水の守り神
であると同時に、芸事の神様、さらに財宝(心の財宝が大事)の神様でもあります。
蓮祭りの法要でさぞ弁天様も御歓びだろう」と話されていました。
上の写真は蓮酒の接待。
上の写真はうどんの接待。
うどんは長生きと健勝を願って振舞われるそうです。
話が変わりますが秘伝のご開帳が収蔵庫で行われておりその写真を撮らせて頂きました。
上の写真は明治34年(1901)8月2日 重要文化財に指定の木造阿弥陀如来坐像です。
像高さ:137cm 制作年代:平安時代
改めて拝顔するとふくよかで柔和な顔だちであり何か語りかけてくるような表情が
読み取れます。
上の写真は平成16年(2004)3月30日に神戸市有形文化財に指定された木彫群で
右手より天部形立像 161.5cm高、木造地蔵菩薩立像168.4cm高、
1つおいて木造神将形立像 98.5cm高
天部形立像は阿弥陀如来さまの背面材と同じ唐栴檀(とうせんだん)又は楠が使用され
怒りの表情や着衣から仏像ではなく神像として製作された可能性があるそうです。
霊木化現の思想を背景に製作されたものと考えられています。
制作年代は平安後期。
上の写真は木造十一面観音立像 170.8cm高
末尾となりましたが上の2枚の写真は弁財天のお堂と蓮池の周辺の蓮の花を
撮りました。葉っぱが異常に大きい印象をもちました。
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転法輪寺は旧明石郡の明石八寺(明石八山寺)の1つでもあります。
明石八山寺のリストは以下のとおりです。
天台宗(太山寺、如意寺、多聞寺、日輪寺)
真言宗(転法輪寺、明王寺、近江寺、性海寺)
また朱印高についても列挙しておきます。
1.太山寺 35石 三身山
2.如意寺 43石 比金山
3.多聞寺 27石 吉祥山
4.日輪寺 28石 普光山
5.転法輪寺 26石 龍華山
6.明王寺 13石 龍華山
7.近江寺 24石 近江山
8.性海寺 31石 高知山