真に「グローバル」な企業は、日本に3社しかない |
掲載されています。著者は米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールの
アシスタント・プロフェッサー経営戦略論 / 国際経営論を研究されている
入山章栄(いりやま・あきえ)氏です。
入山章栄氏は10年ぶりに米国から日本の戻られ9月から早稲田大学で教鞭をとられます。
記事の詳細は下記の日経ビジネスONLINEのマジメント欄の右のコラム「アクセスランキング」
から入ってください。
日経ビジネスONLINE
真に「グローバル」な企業は、日本に3社しかないで3社に選ばれたのは下記の3社です。
キャノン
ソニー
マツダ
上記3社が選ばれた過程を入山章栄の記事の中から要約紹介します。
(1)米インディアナ大学のアラン・ラグマン教授が2004年に「ジャーナル・オブ・
インターナショナル・ビジネス・スタディーズ」(以下、JIBS)に発表した論文で
2001年時点でフォーチュン誌ランキングによる世界で最も大きい500社の中から、
売上データの内訳がとれる365社を抽出しました。
世界の海外直接投資の約9割はこの500社によるもので、その中の365社ですから、
主要な「巨大多国籍企業」の大部分をカバーしているといえます。
1)上記の365社のうち実に320社が、売り上げの半分以上をホーム地域から
あげていることがわかった。 ここで45社に絞った
2)欧州、北米、アジアの内ホーム以外の2地域の売上で夫々2割を確保できている
企業を45社の中から9社 選択した。
上記9社のリストは下記のとおり。
IBM、インテル、フィリップス、ノキア、コカ・コーラ、フレクストロニクス、
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ソニー、キヤノン
(2)ラグマン教授は2008年に英ウォーリック大学のサイモン・コリンソン教授と共同で
JIBS誌に日本企業に特化した論文を発表しています
2003 年のフォーチュン誌ランキングがベース
2003年の時点で世界主要500社のうち、日本企業は64社ありました。
そのうち「ホーム地域」であるアジア太平洋からの売り上げが半分を超える企業は
57社にのぼります。64社平均では81%が同地域からの売り上げとなりました。
10年後の現在は、中国・ASEAN市場などの成長もあり、おそらく日本企業の
ホーム地域への傾斜はさらに高まっていると思われます。
「世界三地域でまんべんなく売り上げている真のグローバル企業」という基準でさらに
絞ったところ上記のソニー、キヤノンに、マツダを加えた3社でした。