西求女塚古墳から出土の青銅鏡を拾った小学生の宝物、国内最古級の重文 |
昨日(2013-10-8)18:10からのNHKニュース神戸発でも視聴しました。
神戸市灘区の国指定史跡「西求女塚(にしもとめづか)古墳」の公園(求女塚西公園)で
市立西灘小6年、佐野翔梧君(12)が2009年1月、上記の公園で友人らと鬼ごっこを
していた際、文様入りの金属片(縦3.4センチ、横5.1センチ、厚さ1ミリ)を発見。
宝物として保管していたがその金属片が、1986年に同古墳から出土した青銅鏡
(1世紀後半)の一部と分かった。
神戸市教育委員会によると、青銅鏡は古墳で見つかった中では国内最古級で
国の重要文化財に指定されている。
佐野君は金属片を寄付し、神戸市矢田市長から感謝状を受け取った。
上記の文様入り金属片は1986年に西求女塚古墳から出土した青銅鏡12個のうちの
1つで神戸市埋蔵文化財センターでは1号鏡「浮彫式獣帯鏡」(推定直径約19.5センチ)の
一部と判明した。
今回、佐野君が提供した破片の写真と1号鏡の模型図は毎日新聞の電子版にに
掲載されています。サイトアドレスは下記のとおり。
http://mainichi.jp/select/news/20131009k0000m040052000c.html
佐野君が見つけた破片と全体像を示す写真(下の写真)
1986年の発掘では1号鏡「浮彫式獣帯鏡」(推定直径約19.5センチ)の破片は
一片しか出ていなかった。
また現物は10月16日から神戸市西区の神戸市埋蔵文化財センターで行われている
企画展「神戸の埴輪大集合」で追加展示されるそうです。
神戸市立埋蔵文化財センターのリーフレットを添付しておきます。
西求女塚古墳は3世紀後半の前方後方墳で国内最古級。計12枚の青銅鏡が見つかり、
2005年に一括して重要文化財に指定された。
12枚の青銅鏡の写真を添付します。(下の写真)
出典:神戸の古墳 Ⅰ前方後円墳 神戸市教育委員会 2013.3.31
(神戸の遺跡シリーズ Ⅳ)
上の写真は
1986年に出土の1号鏡「浮彫式獣帯鏡」(推定直径約19.5センチ)の破片写真です。
出典:神戸の古墳 Ⅰ前方後円墳 神戸市教育委員会 2013.3.31
(神戸の遺跡シリーズ Ⅳ)
西求女塚古墳については小生のブログでまとめています。
西求女塚古墳(求女塚西公園)訪問記 on 2011-4-30
古代の神戸 その4 古墳時代(完) 神戸市埋蔵文化財センターの展示から
また、青銅鏡の発掘時の状況については下記のサイトの中のPDFファイルPage38に
12枚の出土の状況が大変解り易く表現されています。
西求女塚古墳第5次・第7次発掘調査概報