富岡製糸場、世界遺産決定へ=国内18件目、絹産業革新に貢献―ユネスコ委員会 - エキサイトニュース |
富岡製糸場(富岡市)は1872年に明治政府が西洋の技術を導入して建設した当時世界最大規模の器械製糸場で、木骨レンガ造の繰糸場などの生産設備がほぼ完全に残る。
遺産はこのほか近代養蚕農家の原型とされる「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、自然の冷気で蚕の卵を貯蔵した「荒船風穴」(下仁田町)、養蚕技術の教育機関「高山社跡」(藤岡市)の計4カ所で構成。群馬県などが2003年から登録に向けた運動を続け、政府が13年に推薦していた。
現地調査を行ったユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は、日本の近代化への貢献に加え「伝統的な養蚕技術に西洋の技術を加えてさらに発展させた。世界の絹産業の革新と生糸大衆化に決定的な役割を果たした」と高く評価。今年4月に世界遺産への登録を勧告していた。
過去の訪問記
富岡製糸場
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