須磨寺石造十三重塔 |
一般に十三重塔は供養塔として死者の冥福を祈るために建てられることが多い。
奈良県山辺郡の来迎寺にあったものを、須磨一の谷、藤田邸に移された後、昭和36年(1961)に手塚氏が譲り受け、手塚氏が福祥寺に寄進されたもののようです。
花崗岩でできており、高さは5.24mだそうです。礎石(軸石)の北面中央に嘉暦2年7月(1327)の刻銘があります。鎌倉時代に建てられた数少ない石造の遺品で県の指定文化財
になっています。
下部(軸部)には仏をあらわす梵字が彫られています。彫り方の特徴から薬研彫りで
あることが判るそうです。
塔の上部は上から宝珠・水煙・九輪・請花となっています。
小さな突起が見られる部分=水煙は石造の十三重塔には大変珍しいものです。