須磨寺の親子地蔵 |
「須磨の仇浪(あだなみ)」で有名な主人公の川上(旧姓:土居)愛子と愛娘「初音」を地蔵に
まつられているお堂です。
土居愛子は明治27年(1894)播州美濃郡の豪農の2女として生まれ、吉川小学校、
夕陽丘高女に進み大正元年(1912)卒業。大正2年(1913)淡路の川上家に嫁ぎ、
翌年、長女「初音」が生まれるが家庭不和があり、大正4年(1915)12月19日淡路から
神戸に向かう汽船「豊浦丸」から投身自殺した。
死体は須磨に漂着し、須磨寺にて葬儀が営まれ、戒名「愛染院紅顔妙薫大姉」と「浄音童女」
この悲劇は羽様荷香氏が神戸新聞に連載で書き、読者の涙を誘った。
昭和14年(1939)25回忌に女優入江たか子氏が法要供養を行い、映画「須磨の仇浪」も
再演された。