太山寺の木造阿弥陀如来坐像 |
木造阿弥陀如来坐像です。製作時期は、承元3年(1209)に大講堂、釈迦堂、阿弥陀堂
鐘楼、食堂、宝殿、拝殿などが経典、仏像を含め全焼しており弘安8年(1285)にも本堂
鐘楼、丈六堂などの諸堂が灰になった記録があることからおそらく承元3年以降すなわち
13世紀の始めに造立され弘安8年の火事で消失を免れたものと推定される。
明治34年(1901)8月2日国指定重要文化財。像の高さは2.73m。
太山寺は霊亀2年(716)藤原宇合が建立した寺院で鎌倉時代(1192-1298)には
伊川谷の地頭、名主などからの寄進と太山寺自身による開墾で勢力を蓄積し
北条氏討伐にめざましい活躍をした。