五色塚古墳 in 2009-2-11 |
住所:兵庫県神戸市垂水区五色山4丁目 TEL:078-707-3131(月曜 定休)
五色塚古墳は3段構築の前方後円墳で、全長194m、高さは前方部で11.5m、
後円部で18mである。
(上段の長さは約150m中段の長さは約170m下段の長さは約194m)
後円部の直径は墳頂で約30m、段部で約72m中段で約100m、下段で約125mである。
兵庫県下で最大の古墳である。築造年代は4世紀末か5世紀初頭であろうと
推定されています。
被葬者は地方の豪族と推定されています。
斜面には葺石(ふきいし)が葺かれその数は223万個 重量にして2,784トンあります。
葺石は下段のほうは地元の古墳周辺から集められた小石で上段部になると大きなものだと
直径30cmくらいにもなり淡路島から運ばれてきたと推定されています。
さらに出土した埴輪は総数2,200本と推定されています。
五色塚古墳の西側には直径60メートルの円形の「小壷(こつぼ)古墳」があります。
五色塚古墳は大正10年(1921)に小壷古墳(円墳)とともに国指定史跡に
指定されています。
昭和40年(1965)から史跡環境整備計画の一環として約10年の歳月をかけて
復旧復元工事が行われ現在に至っています。
東側のくびれ部には1辺約20m高さ1.5mの方形墳(マウント)が築かれている。(現存)
マウントの斜面には葺石が葺かれていました。葺石の上から土師器(はじき)
須恵器(すえき)、埴輪などの破片も発見されています。
さらに北東マウントからは埴輪円筒棺が2個発見されました。
マウントは現在は芝生で整備されています。
また西側にも小さな小墳丘が存在していたことが過去の調査で確認されている。
五色塚古墳の周辺には遊女塚、小塚、四ツ塚、七ツ塚などと呼ばれる小古墳が存在
していたと伝えられているが位置や基数など発掘されておらず不明である。
上の写真は昭和50年代の空撮写真です。(事務所に展示されている写真)
下の写真はコンピューターグラフィックで描かれた五色塚古墳と小壷古墳(右手)
(事務所に展示されている写真)
写真には小さな川が海に注いでいる。
上下の写真は明石海峡大橋をバックに撮影したもの。
下の写真は淡路島をバックに撮影したもの。
下の写真は前方後円墳の前方より後円部を見た写真。
上の写真は埴輪間の出土状況(事務所に展示されている写真)
上の写真は垂水日向遺跡で発見された縄文人の足跡の写真です。(事務所に展示されている写真)
日向遺跡には上記の縄文時代の足跡の他に弥生、古墳、平安、鎌倉時代の生活の
跡が多数見つかっています。例:掘立柱建物、井戸、土器の出土
地鎮祭に使用されたと思われる赤、白、青の小石。
上の写真は小壷古墳(円墳)です、築造年代は不詳であるが五色塚古墳のすぐあとに
建設されたものであろうと推定しておく。
五色塚古墳の詳しい解説を上手くまとめられているサイト(NPO法人輝かすみが丘)
がありましたのでリンクさせていただきました。