五十嵐播水先生の句碑 |
上の写真は関西俳句界の重鎮、五十嵐播水(1899-2000)が昭和19年(1944)1月
須磨寺の初大師(毎月20,21日に行われる)での作である。
「香煙に ふりこむ雪や 初大師」初大師を詠んだ秀句として知られています。
その当時(昭和19年)のお大師さんは今日のような盛大なものではなく物静かな
初大師であったと思われる。
句意は「善男善女の願いを込めた線香の煙が大香炉から間断なく立ち上がっている折から
降り始めた雪が香煙に誘われるように白煙の中に吸い込まれていく。」
五十嵐播水先生の略歴を以下に記述します。
明治32年(1899)1月10日 姫路で生まれる
大正12年(1923)京都大学医学部卒 元神戸市立中央市民病院長
須磨寺附近に永く在住
大正9年(1920)高浜虚子の門下に入る
昭和7年(1932)ホトトギスの同人となる
昭和9年(1934)より俳誌「九年母」を山本梅史より継承主宰
関西ホトトギス会の会長、日本伝統俳句協会顧問などを歴任
昭和43年(1968)兵庫県文化賞
播水句集、埠頭、老鶯、播水遺句集、一頁の俳話、港の四季などの著書があります。
平成12年(2000)4月23日死去