須磨寺(福祥寺)の鯖大師 |
上の写真は須磨寺(福祥寺)の青葉殿の近くにある鯖大師です。2009-3-7撮影。
もともとは貞照寺(神戸市須磨区一ノ谷町2丁目)の本尊にあったものであるが
平成7年(1995)1月17日の、阪神・淡路大震災により、貞照寺は全壊したため、
鯖大師と石仏は須磨寺へ移されています。
弘法大師木像は右手に鯖を一尾さげているので俗に鯖大師の名で呼ばれています。
鯖大師には伝説があり各地に鯖大師と呼ばれる像が存在しています。
鯖大師の伝説について詳しく解説されているサイト(徳島県海部郡海南町浅川にある
四国別格二十番霊場第4番 鯖大師本坊の由緒書き)がありましたので、
以下に引用させていただきます。
「1200年程昔のことです。お大師様がお四国をお開きに巡られた折、この地が霊地で
あることを悟り、御修行されました。ある朝通り掛かった馬子に積み荷の塩鯖を乞われ
ましたが、口汚くののしられ、ことわられました。
馬子が馬引坂まできた時、馬が急に苦しみだし、先ほどの坊様がお大師様と気づいた
馬子は鯖を持っておわびし、馬の病気をなおしてくれるように頼みました。
お大師様がお加持水を与えると馬はたちまち元気になり、お大師様は八坂八浜の
法生島で塩鯖をお加持すると生きかえって泳いでいきました。
そこで仏の心を起こした馬子は、この地に庵をたて古今来世まで人々の救いの霊場と
いたしました。鯖を三年絶ってご祈念すると願いごとがかない、病気がなおり、幸福に
なれるといつしか人々に、鯖大師と呼ばれているのです。鯖大師でこの由来により鯖を
三年食べないことにより子宝成就、病気平癒はじめ、あなたのお願いごとが
かなえられます。」