六地蔵 |
garbha(胎内、子宮)の合成語である。
以下高田佳人氏の著「英語で話す仏教」Page44-45より引用
「釈迦が亡くなってから弥勒仏がこの世に現れるまでの間の人々の救済を
釈迦に委託されたのが地蔵菩薩です。日本ではお地蔵さんとして庶民に
親しまれています。菩薩とは人々を救いつつ、仏になることを目指して
修業する人のことです。
Jizo Bosatsu(the Bodhisattva Jizo)was entrusted by the
Buddha with saving others between the time of the
Buddha's demise and the arrival of Miroku.
In Japan,jizo is popular among ordinary people as
O-Jizo-sama. A bodhisattva(bosatsu)continues saving others
who are practcing become a buddha」
一般的には「子供の守り神」で、地蔵盆は8月中旬
に各地で催されている。また地蔵菩薩の前には
子供が喜ぶお菓子などが供えられている。
6地蔵は地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵像
お寺の中にあることが多い。
六道輪廻の六道のそれぞれを6種の地蔵が救うと
することから6体の地蔵菩薩像が祀られる。
1)檀陀地蔵又は金剛願地蔵---地獄道
2)宝珠地蔵又は金剛宝地蔵---餓鬼道
3)宝印地蔵又は金剛悲地蔵---畜生道
4)持地地蔵又は金剛幢地蔵---修羅道
5)除蓋障地蔵又は放光王地蔵---人道
6)日光地蔵又は預天賀地蔵----天道
六道と転生輪廻についての解説は下記のとおり。
インドではあらゆる生き物は死後、別の
生き物に生まれ変わり何度も生死を繰り返す
と信じられてきました。
次の6つ世界があり生前の罪により、下記の
ようである。これらを六道と呼ぶ。
(1)天道(てんどう)
快楽に満ちた天人の世界
(2)地獄道(じごくどう)
拷問に悩まされる最悪の世界
(3)人道(じんどう)
私たち人間の世界
(4)餓鬼道(がきどう)
常に飢えに苦しむ世界
(5)畜生道(ちくしょうどう)
家畜や動物の世界
(6)阿修羅道(あしゅらどう)
怒りに満ちた魔の世界
六地蔵像は墓地の入口などに祀られている場合と
街道筋に祀られていることが多い。
上の写真は神戸再度山ぼ大龍寺の山門の右手の墓の入口にある六地蔵です。
京都の六地蔵は以下のとおりである。
1)奈良街道:六地蔵の大善寺(伏見地蔵)
2)西国街道:上鳥羽の浄禅寺(鳥羽地蔵)
3)丹波街道:桂の地蔵寺(桂地蔵)
4)周山街道:常盤の源光寺(常盤地蔵)
5)若狭街道:鞍馬口の上善寺(鞍馬口地蔵)
6)東海道:四ノ宮の徳林庵(山科地蔵)
上記の六地蔵を回る「六地蔵めぐり」が毎年
8月22日から23日に開催されます。
また江戸六地蔵は下記のとおりである。
1)東海道:品川寺
2)甲州街道:太宗寺
3)奥州街道:東禅寺
4)水戸街道:霊厳寺
5)千葉街道:永代寺
6)中仙道:真性寺
中年夫婦のぶらぶらある記で江戸六地蔵を
上手くまとめられていますのでリンクして
おきます。詳細はこちら