武庫離宮の遺構 鞍馬産石灯籠と傘形四阿舎(あずまや) |
すなわち、明治41年(1908)2月10日に武庫離宮の造営が決定され、
大正3年(1914)に完成しました。その当時の遺構が残っていますので写真
紹介します。
紹介する遺構は鞍馬産石灯籠と傘形四阿舎(あずまや)です。
上の写真が鞍馬産石灯籠です。以下説明書きから要約引用させていただきます。
造営時には2基の石灯籠が設置されました。この燈籠はそのうちの1基で
傘形四阿舎や周囲の樹木、御殿と調和するように配置されました。
鞍馬産の石は京都を代表する石で昔の庭はこれを使うことを誇りとしていました。
上の写真は傘形四阿舎(かさがたあずまや)です。
この地を月見山と称するのは須磨の名勝とされていた在原行平ゆかりの「月見の松」
附近に石灯籠や傘形四阿舎を建てたことによります。
現在は土台の部分しか残っていませんが四阿舎(あずまや)の屋根は六角形の竹穂葺き
で作られていましたが空襲で焼け、青銅鋳物の支柱のみが残りました。