やまとの国宝 法華寺 十一面観音立像 |
印象に残った部分をおさらいします。
番組の映像はやまとの国宝HPで見れます。
この番組の中で会津八一(あいづ・やいち) が光明皇后と十一面観音立像について詠んだ
歌碑が紹介されていました。
ふぢはら の おほき きさき を うつしみ に
あひ みる ごとく あかき くちびる
(藤原の大き后をうつしみに相見るごとく赤き唇)
歌の意味は藤原時代のあの立派な光明皇后を実際に目のあたりに相見ますような
生き生きとした美しい赤い唇の色であることよ。
十一面観音立像の赤い唇を観ての会津八一の感動が伝わる歌である。
法華寺は藤原不比等の三女の光明皇后(聖武天皇の皇后)が住まいにしていた尼寺で
慈悲深い光明皇后が建てた蒸し風呂で多数の庶民を治療しまた食料を提供する
今でいうボランティア活動を活発にした施設としても有名である。
光明皇后をモデルとして製作され法華寺の本尊ともなっている十一面観音立像は
国宝に指定されており、ボランティアの鑑ともいうべき仏像である。
光明皇后については昨日(2010-7-14)10時からのNHK歴史秘話ヒストリアでも
詳しく紹介されていました。
平城遷都1300年で賑わう奈良にまた行ってみたい気になっています。