舞子公園の根上がり松とそのシンボルの彫刻作品 |
再生事業のシンボルとして公募で大賞を受賞した彫刻作品小林賢二氏による
「循環-根上がりの松」を写真紹介します。
上の写真は根上がりの松と大賞受賞作品「循環-根上がりの松」の位置関係を
示すもので海上プロムナードより撮ったものです。
2010-9-9撮影。
上の写真は根上がりの松。2010-9-4に撮影。
かって、舞子の浜は白砂青松(はくしゃせいしょう)の景勝地として知られていました。
戦後、台風の影響、自動車の排気ガス、病害虫などの影響で弱り続け昭和30年代
後半には最悪の状態に陥りました。
その後、専門家の指導を受け、防風坊潮林の設置、園内通路の整備、客土・施肥
などのメンテナンス、肥料となる植物の植え付けなどが行われ昭和40年後半から
その成果が現われ始め、松林は回復してきました。
昭和61年(1986)から始った明石海峡大橋の建設に伴い順調に育った1,000本
以上の松が移植されました。さらに新しく南側の埋め立て地が公園として整備され
390本の松がうえられました。
根上がりの松再生事業は神戸県民局が中心となり平成16年(2004)から開始され
ました。50年から100年かけて値上がりの松をつくろうというものです。
1.5mの盛り土を行い、そこに松の苗を植え育てていく計画です。
途中で盛り土を取り除いて根上がりの松となっていきます。
舞子公園の新しいシンボルになることが期待されています。
上の写真も同じく根上がりの松です。2010-9-9撮影。
上の写真は根上がりの松の再生事業のシンボルとして、コンクールで94点の作品
から平成17年(2005)10月10日大賞に選ばれた小林賢二氏の作品でタイトルは
「循環-根上がりの松」無限に続く自然の循環を題材として製作されたものです。
当初はこのシンボルの彫刻に腰をかけて根上がりの松を眺めるという構想であった
ようだが、旧武藤山治邸が移設されたため、根上がりの松を見るのが困難になった
ように思われます。
舞子公園「根上がり松再生」の説明板の写真(下の写真)を添付しておきます。
安藤広重の大日本六十余州名所図会に描かれた播磨「舞子の浜」の松林が
描かれています。
また、説明書きには舞子公園が明治33年(1900)に初の県立公園として
開設されたことが記載されています。
写真撮影:2007-12-5
関連Blog(小生のBlogより)