神戸市高潮対策事業 東川崎町工区防潮堤 |
東川崎町工区防潮堤の写真を撮りましたので写真を紹介します。
撮影は2010-9-10
設置の場所は川重神戸サポート株式会社パトリシア会館の道路を
隔てた側で湊小学校の隣接地でもあります。
参考としてパトリシア会館の住所を記載しておきます。
住所:神戸市中央区東川崎町3丁目1-1
地図はこちら。

上の写真が神戸市の高潮対策事業の中神戸地区防潮引戸ゲートです。
左手の上のほうに横溝正史生誕の地碑が建てられています。
第160号と銘板に書かれていました。同じく銘板に次のように書かれていました。
純径間 (24+2.7)m×扉高 1.3m 1973年3月完成。
(株)大熊鉄工所、土木工事は大日本土木が担当
防潮堤は今後近畿地方で予想される大地震(南海地震、東南海地震)の高波に
備えるもので、兵庫県の予測では、神戸市の東灘区から長田区の海岸で津波高さは
1.7m~1.2m 満潮と重なった場合は2.5m~2.0m
須磨区、垂水区では同じく1.2m~0.7m 満潮と重なった場合は2.0m~1.5m。
横引き式のゲートが完全に動作し、津波に備えられればと思います。
横引き式のゲートの設計、製作者である(株)大熊鉄工所について若干記載しておきます。
(株)大熊鉄工所の住所:大阪市港区三先2丁目5番9号
横引式ゲートの特許を出されていますのでこれについても紹介します。
但し、特許は拒絶査定を受け、成立していません。
特開2001-348845 出願:株式会社 大熊鉄工 発明者:山本 半次郎
【課題】 横引式ゲートにより堤防の開口部を迅速に止水する。
【解決手段】 各一対の前輪3a、3b及び後輪4a、4bを有する扉体1が2条のレール6a、
6bに案内されて移動する横引式ゲートにおいて、一方の前輪3a及び
他方の後輪4bの両側縁にフランジ7を設け、その他の前輪3b及び後輪4aはフランジ
のないものとし、各レール6a、6bに、フランジ7を有する前輪3a及び後輪4bに対応して、
扉体1の閉止位置直前で壁面12側へ斜向する斜向部8を設ける。扉体1を閉止方向へ
移動させると、壁面12側のフランジ7を基準にして扉体1が壁面12に引き寄せられる。

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような横引式ゲートでは、扉体51の
壁面55への引き寄せに手間取り、止水が完了するまでに時間がかかるという問題がある。
また、路面57の段差58が通行の妨げになることもある。
そこで、この発明は、堤防の開口部を迅速かつ確実に止水でき、また路面を平坦化
できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、この発明は、各一対の前輪
及び後輪を有する扉体が2条のレールに案内されて移動する横引式ゲートにおいて、
一方の前輪及び他方の後輪の両側縁にフランジを設け、その他の前輪及び後輪は
フランジのないものとし、各レールに、フランジを有する前輪及び後輪に対応して、
扉体の閉止位置直前で壁面側へ斜向する斜向部を設けたのである。
この横引式ゲートでは、扉体を閉止方向へ移動させると、フランジを有する前輪及び
後輪がレールの斜向部に案内され、他の前輪及び後輪がレール上を横滑りしながら、
壁面側のフランジを基準にして扉体が壁面に正確に押しつけられるので、迅速かつ
確実に止水することができる。
【0008】また、扉体が前輪及び後輪に対して上昇した状態で移動し、閉止位置で
下降するようにすると、扉体がスムーズに移動し、路面に段差を設けることなく、
扉体の下部を密閉することができる。
目安となる建物の川重神戸サポート株式会社パトリシア会館の写真も下にアップ
しました。防潮堤は車の右手にあります。
