有馬温泉 地獄谷 on 2010-9-25 |
本日は地獄谷について写真紹介します。
現在は湯山稲荷大明神の小さな祠とお地蔵様と石碑と有馬温泉観光協会が
作成した地獄谷の説明板があります。
説明板より要約引用させていただきます。
「射場山(標高690m)と愛宕山との間の谷を地獄谷と呼んでいます。
ここは数十万年前の地殻変動でできた射場山断層です。
この谷には 鳥地獄 虫地獄 炭酸地獄などがあります、射場山断層の割れ目
から、たくさんの炭酸ガスが噴き出て、虫や小鳥などが死んだところに
その名の由来があります。また、この附近に湧き出ている炭酸水は、かって
その成分がわからず、町民から毒水として恐れられていました。
この毒水の湧き出ていた血の池という炭酸泉に目をつけた三田城主の
山崎家盛は慶長2年(1597)に温泉場をつくろうとしました。
これに驚いた町民は太閤さんに直訴し、その工事をやめさせました。
家盛は激怒し当地の住民を皆殺しにすると言ったという話が残っています。
明治以降に虫や小鳥が死んだのは炭酸ガスのためとわかりました。それから
炭酸泉の堀削が行われ、噴き出た炭酸水は良質のおいしい飲料水として
評判になりました。この地獄谷を訪れ、鼓ケ滝を巡るコースは古くから湯治客の
散歩道として親しまれ、鎌倉、室町時代の五山文学の詩集などにも登場
しています。」

鳥地獄と書かれた石碑。

お地蔵様。

湯山稲荷大明神と書かれた小さな祠

ハイキングコースの案内板。六甲山登山道(魚屋道登山道)の入口でもあります。
有馬温泉では毎年9月19日に登山の安全祈願、そして杖への感謝をこめて杖供養が
行われます。
舒明天皇3年卯年(631)9月19日は舒明天皇が有馬温泉に入湯されたと日本書紀に
記述されており、有馬温泉が文献上初めて登場する日であります。
神戸市のHPでの紹介
有馬温泉歴史探訪倶楽部の皆様による地獄谷周辺の整備の様子