日本近代洋服発祥の地顕彰彫刻 in 東遊園地 on 2010--9-29 |
撮影日は2010-9-29
上の写真は明治5年(1872)洋服着用太政官発令100年を記念して建立された
彫刻です。彫刻の製作者は環境造形グループQ(山口牧夫、増田正和、小林陸一郎)
によるもので素材の石は岡山県北木島産です。
洋服の身頃と袖を象形化したものだそうです。
明治2年(1869)英国人カベル氏が旧居留地16番館に洋服店を開業したのが
神戸及び日本での最初の近代洋服となります。
その後30番館に英国人スキップ氏、中国の其昌号氏さらに日本人の泉小十郎氏、
西田正太郎氏が洋服店を開業するようになります。
明治政府は明治5年(1872)洋服着用太政官令第373号を以て礼装に洋服を
着用するようにという政令を布告しました。
ファッション都市を宣言している神戸市の協力も得て神戸洋服工業共同組合
(当時の理事長 渡邊利雄氏)などが主導し昭和49年(1974)10月吉日に
日本近代洋服発祥の地顕彰彫刻が建立されました。
地顕彰彫刻建立委員会の名誉会長 竹馬準之助氏、会長 柴田高明氏も
建立に尽力されたようです。
上の写真に赤字で彫刻のある位置を矢印で示しています。
カペルに弟子入りした日本人最初のテーラーである柴田音吉は、明治16年(1883)に元町で柴田音吉洋服店を開業し、
明治天皇のお召し服や伊藤博文などの洋服を仕立てるほどの腕の持ち主でした。