COP10特集 議定書はこうして生まれたを視聴して その1 風邪薬ウンカロアボ |
しました。番組の主題とは離れますが途上国の生物資源と先進国ドイツの
医薬品への利用の1つである例としてドイツの風邪薬として超有名なウンカロアボ
Umchaloaboについて調べてみました。
南アフリカの東ケープ州に自生している植物ペラルゴニウムPelargonium sidoidesの根
をエキスにしたのが「ウンカロアボ」です頭痛、鼻づまりなどの風邪の症状や下痢に効く薬で
ドイツの大手製薬会社シュワーベ製薬(Schwabe Pharmaceuticals)が製造販売
しているそうです。

上の写真がペラルゴニウムです。
ここでWikipediaによるウンカロアボ解説(英文)を参照ください。
番組では、南アフリカでのペラルゴニウムの乱獲は生物資源を奪う
海賊行為(バイオパイラシー Bio Piracy)だという声が高まっているとの
話もされていました。
発展途上国は特許で原産国を明らかにして管理すべきだとの主張をCOP10
でも主張されていました。

番組では上のフリップを使用して先進国は発展途上国に対して生物資源(遺伝資源)
への対価を支払う義務があると言われていました。
また18年前に成立した生物多様性条約に製薬大国のアメリカ合衆国(USA)が
批准していないことも話題とされていました。
生物多様性条約(英文)へのリンク
但し、COP10の会議にはオブザーバーとして20人にのぼるチームを派遣してきており
その代表国務次官補のケリー・アン・ジョーンズさんへのインタビューもされていました。