明治10年(1877)の神戸と京都間の時刻表と運賃 |
The Hiogo Shipping List というコラムに掲載されていましたので紹介します。
上り AM (PMと午後の便の時刻表は省略)
神戸 6:40 8:25 9:55 11:25
三宮 6:46 8:31 10:01 11:31
住吉 7:02 8:47 10:17 11:47
西ノ宮 7:19 9:04 10:34 12:04
神崎 7:35 9:20 10:50 12:20
大阪 7:47 9:33 11:08 12:33
大阪 6:40 7:50 9:40 10:50 12:40
吹田 6:58 9:58 12:58
茨木 7:15 10:15 13:15
高槻 7:32 8:35 10:32 11:35 13:32
山崎 7:50 -------- 10:50 ---- 13:50
向日町 8:08 11:08 14:08
京都 8:23 9:15 11:23 12:15 14:23
神戸と大阪の間を最速1時間7分で結んでいたことになります。
また大阪と京都間は1時間25分
次に運賃について記載します。(単位は多分 円またはドル?)
神戸発 1等 2等 3等
三宮 0.06 0.04 0.02
住吉 0.30 0.18 0.09
西ノ宮 0.50 0.30 0.15
神埼 0.80 0.48 0.24
大阪 1.00 0.60 0.30
吹田 1.25 0.75 0.38
茨木 1.50 0.90 0.45
高槻 1.70 1.02 0.51
山崎 1.90 1.14 0.57
向日町 2.15 1.29 0.65
京都 2.35 1.40 0.70
上の写真は明治10年(1877)における大阪-神戸間の鉄道停車駅と
運賃が書かれたものです。 (神戸市立博物館蔵)
関連としてWikipediaより京都と神戸間の鉄道の開通までの経緯について
記します。
明治7年(1874)の5月11日には 大阪駅 - 神戸駅間(20M27C56L≒32.74km)
が旅客線として開業(三ノ宮駅 - 神戸駅間複線)。
大阪駅・西ノ宮駅(現在の西宮駅)・三ノ宮駅・神戸駅が開業。
明治7年(1874) 6月1日に神崎駅(現在の尼崎駅)と住吉駅が開業。
明治7年 (1874)12月1日 大阪駅 - 神戸駅間で貨物営業を開始。
明治8年(1875)5月1日 支線(安治川支線)大阪駅 - 安治川駅間
(1M60C≒2.82km)が開業。安治川駅が開業。
明治9年(1876)7月26日 向日町駅 - 大阪駅間(22M56C57L≒36.54km)が
旅客線として延伸開業。向日町駅・高槻駅が開業。
明治9年(1876) 8月9日 山崎駅・茨木駅・吹田駅が開業。
明治9年(1876)9月5日 向日町駅 - 大宮通仮停車場間(3M47C≒5.77km)が
延伸開業。大宮通仮停車場(現在の京都貨物駅付近)が開業。
明治10年(1877)2月6日 京都駅 - 大宮通仮停車場間(40C11L≒0.81km)
が延伸開業。大宮通仮停車場が廃止、京都駅が開業。
前日の2月5日には、神戸駅 - 京都駅間全通を記念して
明治天皇を迎えて京都駅で鉄道開通式を実施。