車 大歳神社 on 2011-6-28 |
紹介します。
車大歳神社の基本情報
住所:神戸市須磨区車字松ヶ原551
御祭神:大歳御祖神(おおとしみおやのかみ)
創建:大化2年(646) 武庫郡誌に記載
管理は祇園神社で問い合わせ先は078-361-3450
祇園神社のHPによる車大歳神社の解説
由緒は不明であるが、上記の基本情報の創建年の他に応永4年(1397)6月19日
摂津国八部郡丹生郷より遷座されたとも伝えられている。
もとは三木街道の南の地に鎮座していた社殿が非常に壮大であったので、
大堂(おおどう)と言ったのが、なまって今の車大道(くるまおおどう)になったという。
地図はこちら
上の写真は車大歳神社の拝殿。
上の写真は車 大歳神社の本殿。額には大歳宮と書かれています。
上の写真は境内の末社である稲荷大明神。
上の写真は境内の末社。多分、祇園神社、八幡神社、天満神社です
上の写真は新しく書かれた翁舞の説明板です。
平成23年(2011)3月 神戸市教育委員会が作製した説明板による翁舞の解説を紹介します。
車 大歳神社の翁舞
毎年1月14日の夜に、車大歳神社の本殿前の舞殿で、翁舞は行われます。
この翁舞は「天下泰平」「国土安泰」「五穀豊穣」などを祈願するための行事です。
地元ではこの翁舞のことを「御面式」、「能面の式」、「お面の行事」、あるいは単に
「お面」と呼ぶこともあります。
この行事の起源に関わる史料や伝承は残されていませんが、江戸時代の終わりころの
文久2年(1862)の台本が残されていることから、少なくとも江戸時代の末にはすでに
実施されていたことがわかります。
長い歴史の間には、戦争などで、一時中断された時期もありますが、そのたびに復活し、
現在は翁舞保存会の手によって保存・継承されています。
この翁舞の特色は、次のとおりです。
一、現在一般な翁舞は「露払い」・「翁」・「三番叟(さんばんそう)」の三部で構成されて
いますが、車大歳神社では三番叟のあと「父尉(ちちのじょう)」の部分が付加された
四部構成になっており、「父尉」を省略していない古態をとどめた形態を伝えています。
一、文久三年の台本には、「父尉」の前に延命冠者の詞章が入っており、江戸時代の
終わりには五部で構成されていたことがわかります。
一、翁舞に用いられる「翁」・「三番叟」・「父尉」の三面は、御神体としてこの神社の本殿に
祀られています。
これらの特色から、車大歳神社で行われる翁舞は、古態を守ったもので芸能の変遷を
示す重要なものであるとして、平成12年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
翁舞の役者(神戸市須磨区のHPより引用)
露払い・・・10歳ほどの少年がつとめる。
翁(大夫)・・・・この行事の主役で戸主がつとめる。
三番叟・・・12歳ほどの少年がつとめる。
父慰・・・・翁をつとめた人が兼ねる。
地謡・・・・3~4人。
笛・・・・・2人。
小鼓・・・・2人。
大鼓・・・・1人。
上の写真は説明板にあった翁舞の写真。
上の写真は同じく三番叟の写真。
上の写真も同じく父尉の写真。
境内には市民の木として昭和51年(1976)指定されたカヤとクスノキがあります。
下の3枚の写真。
上の写真はカヤの木です。
鳥居の左手前にあります。
上の写真はクスノキの遠景。
上の写真はクスノキのアップ写真。本殿の右奥にあります。御神木となっています。
大歳神社は五穀豊穣を祈る神様であるが兵庫県には280もの大歳神社があります。
全国の67%が兵庫県に集中しているそうです。
神戸市須磨区には車大歳神社の他に白川大歳神社があります。
神戸市垂水区にも2つの大歳神社があります。(小生のBlogより紹介)
下畑大歳神社
奥畑大歳神社
神戸の大歳神社についてまとめられているサイトにリンクさせていただきます。
このサイトによると神戸市西区には41もの大歳神社(そのうち19は大年神社)があることが
判ります。