龍華山 転法輪寺 on 2011-7-4 |
神戸市教育委員会が平成6年2月に書いた説明板を要約引用(一部加筆)。
転法輪寺は高野山真言宗の古刹で、山号は龍華山です。
大同元年(806)の創建で神戸市垂水区では最古の寺です。
平城天皇が即位の後、御病気になり、806年(大同元年)に在原行平が
平癒を祈願して建てた勅願寺であると伝えられています。
平安時代の、貞応二年(1223)まで神戸市垂水区のジェ-ムス山に
あり千坊ケ谷廃寺として大規模な寺院で古代寺の瓦も出土されています。
詳細は小生のBlogを参照ください。
江戸時代の絵図には三重塔や僧坊などたくさんの建物があり、寺域も
広大であったようです。
転法輪寺の本尊の阿弥陀如来坐像は像高1.417mで上品下生印を結び
結跏趺座する半丈六(八尺)の仏で重厚な体軀や大小の波の打ち寄せる
ような衣紋が両膝にみられる点などに平安時代前期の古様を残していますが
張りのある穏やかな丸顔が平安時代後期の造像であることを示している。
神戸市垂水区で最も古い仏像といわれています。
転法輪寺の基本情報
住所:神戸市垂水区名谷町2089 TEL:078-791-7885
宗派:高野山真言宗 山号:龍華山(竜華山)
本尊:阿弥陀如来坐像(明治34年8月2日 重要文化財に指定)
上の写真は転法輪寺の案内板です。
昨年(2010年)6月に落成した阿弥陀堂も載っています。
寺伝によれば、かっての転法輪寺の北門は中山、東門は境川、南門は玉居殿
西門は西平尾ということなので如何に広大であったかが判ります。
上の写真は庫裏の庭の男根石です。
子さずけ信仰があった証拠で16世紀の戦国時代頃に製作されたものと
推定されています。
上の写真は昨年落成の阿弥陀堂です。
転法輪寺本堂の遠景です。
上の写真は重要文化財となっている本尊「阿弥陀如来坐像」です。
普段は収蔵庫に保管されており、拝観することはできません。
写真は2008年1月7日の追儺式の時にご開帳された時の写真です。
上の写真は弁財天と蓮の葉。
7月中旬以降が見頃のように思います。
ハスの花が咲いていることを期待していましたが残念!!
上の写真は大師堂。
上の写真は本堂。
毎年1月7日前後にこの本堂で追儺式が行われています。
2008年に追儺式の様子をBlogで作成していますので、そちらを見てください。
転法輪寺は神戸13仏(神戸十三仏)霊場の第1番でもあります。
詳細は小生のBlog(神戸13仏)
上の写真は護摩堂です。
上の写真は無縁仏などで、一石仏が多く源平合戦の供養墓が多いのでは?と
思っています。
上の写真は観音堂です。
観音堂の前には文政3年(1820)の銘の入った石灯籠があります。