長浜散策記 その12 知善院 |
知善院の基本情報
住所:長浜市元浜町29-10 TEL:0749-62-5358
宗派:天台宗真盛派(しんせいは) 本尊:阿弥陀如来
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知善院は大津市坂本西教寺の末寺で天台宗真盛派の寺である。
創建については明らかではありませんが、1570年代中盤から後半に豊臣秀吉が
長浜城を築城した際、小谷城から移して長浜城の鬼門を守らせたといいます。
天正4年(1576)10月22日には寺領30石の寄進を受け以降江戸時代を通じて
朱印地として存続しています。
天正19年に秀吉から与えられた朱印状が残されています。
元禄15年(1702)に完成した観音堂は秀吉に感謝する町民達の手(地子報恩講)
により建立されたもので内部には神になった秀吉を表わす「豊国大明神」の掛け軸
が掲げられ、秀吉の延享4年(1747)8月に150回忌、寛政7年(1795)200回忌、
弘化4年(1847)250回忌が知善院で執り行われました。
現代になっても昭和6年(1931)6月17日と18日に350回忌が行われるなど
秀吉公への信仰の 中心となっています。
上の写真は表門など知善院の玄関にあたる写真です。
表門は長浜城の搦手門を移築したものと伝えられています。城門らしい特徴が
残されています。
上の写真は本堂。
上の写真は鐘楼などの建物。
上の2枚の写真は観音堂他の伽藍。
観音堂には国の重要文化財の木造十一面観音座像(鎌倉時代)が安置されています。
上の写真は六瓢箪(むびょうたんと読みます)めぐりの看板。
六瓢箪は字のとおり瓢箪六つのことで『むびょうたん』-無病-に通じ多くの人に
親しまれています。
長浜城主だった秀吉公は、合戦の旗印として千成瓢箪を掲げ、戦いに勝つ度に
腰につけた瓢箪を加えていき、のちに天下人となりました。
六つ揃った「六瓢箪」は無病(六瓢)息災のお守りになるとされています。