無動寺 重要文化財の彫刻を中心として on 2011-10-12 |
仏像を拝観させていただきました。
撮影禁止なのでその場で撮った写真はありませんが仏像を中心として記事を
書きます。
無動寺の基本情報
詠み方:無動寺(むどうじ) 山号:若王山(にゃくおうざん)
神戸13仏 第12番霊場
宗派:真言宗 高野山派 公式HP住所:神戸市北区山田町福地字新池100
TEL:078-581-0250
地図はこちら
上の写真は私のエッチングの作品で無動寺の本堂と不動堂をモチーフとした作品です。
いきなりですが、鐘楼の鐘のアップ写真です。
上のエッチングの作品とほぼ同じ場所の写真です。
ここまでの写真は2011-10-12に撮影したものです。
上の写真は無動寺の本尊でもある木造大日如来坐像です。
本堂の内陣に木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像の三尊が最後列に鎮座
されています。撮影禁止なので神戸市立博物館の第3回特別展 「神戸の文化財」
昭和58年4月12日-5月29日の冊子から撮らせていただきました。
彩色の彫刻作品ですので、無動寺のHPの方が現物の雰囲気が出ていると思います。
今回の訪問で上記の三尊のほか、同じく国の重要文化財の木造不動明王坐像、
木造十一面観音立像さらに県の重要文化財の阿弥陀如来坐像と
文化財には指定されていませんが地蔵菩薩像も見ごたえのあるものでした。
特に木造大日如来坐像は約2.7mの像で心の洗濯にはすごくいいと思います。
これらの像を観れたことが今回訪問の最大の収穫であった。
如来は真理に目覚めた者(覚者)の意味で大日如来には一般的な智拳印の印相
を備えています。
すべての現象は宇宙の森羅万像をその内に包み込む大日如来の本質の現われである
と考えるのが密教です。
従って、密教では釈迦如来をはじめとする如来、菩薩、明王はすべて大日如来の
化身であるとされています。
智拳印の印相から 無動寺の大日如来は叡知をつかさどる金剛界大日如来で
あることが判ります。
慈悲の面をつかさどる胎蔵界大日如来の場合は、法界定印を結んでいます。
上の写真は2009年5月27日訪問時に貰ったご朱印状です。
上の写真は2009-5-27撮影の不動堂。
上下の写真は無動寺の88箇所巡礼めぐりの像で86番)上の写真)。
同じく2009-5-27撮影
最後の記述になりましたが、以下パンフレットの略縁起より引用ささえていただきます。
「当寺は推古天皇の時代、聖徳太子が物部大臣守屋を討たんとして、
鞍作鳥(鳥仏師)に命じ、本尊大日如来及び諸尊を刻ましめて戦勝を
ご祈願されたところ、忽ち大軍を征破することができたので、七堂伽藍を
建立して普救寺(福寺)と名付けられたのに始まります。
その後幾度か盛衰の変遷があり、記録等は散逸して、多くを知ることが
できません。 縁起(慈雲尊者真筆)によれば、現在の堂宇は中興開山
眞源阿闍梨が帰省の折、当寺の荒廃を見て、復興の悲願を発願され、
二十数年の勧進努力の結果、宝暦2年(1752)3月、再建されたものであります。
明治8年廃仏毀釈により、末寺と統合して現在に至っております。
中興開山眞源阿闍梨(1689~1758)は北区山田町中の出身で、
高野山成蓮院に住し、左学頭にまで昇補された高僧です。 」
前回(2009-5-27)の訪問記
神戸13仏(神戸十三仏または神戸十三佛)霊場
新兵衛石