下畑ウォーキングに参加してきました on 2011-11-15 |
主催は垂水観光推進協議会
このようなイベントに参加したのは今回で2度目です。
約30名弱の参加者で案内は神戸市垂水区観光ボランティアの3名の皆様でした。
以前に参加したウォーキングの記録(下記)。
神戸ぶらり探訪(平清盛と高田屋嘉兵衛ゆかりの地 兵庫区南部地区)への参加 on 2011-5-15
今回のウォーキングは神戸市垂水区下畑地区の史跡散策で下記のコースであった。
庚申堂→久昌寺→下畑海神社→天皇社→下畑の町並み→(常夜燈)
→下畑公会堂(トイレ休憩)→本願神社・白山神社、水道記念碑→佐伯神社
→(一ツ地蔵)→(宝篋印塔)→天高稲荷神社・下畑大歳神社
コースに沿って写真紹介していくと共に過去に書いた小生のBlogにもリンクして
いきます。
(1)庚申堂 小生のBlog
住所:神戸市垂水区桃山台3丁目27-11
山陽バス 垂水駅東口より23系統または名谷駅より15系統
桃山台3丁目で下車 徒歩7分くらい
(現地の説明板より)
庚申さんは漁村では豊漁を商人は商売繁盛を古来純農村である下畑では
五穀豊穣成就の祈願に火難と水難除けに青面金剛をおまつりし悪病や
災難が村に入らぬように賽之神をお祭りしていた。
青面金剛は仏教の守護神で手が6本ある恐ろしい形相が掛け軸や
木像で伝えられる。
庚申の日(かのえのさるの日 61日目になる)にお祭りをしたところから
庚申さんと呼ばれるようになった。
庚申堂は東中西の3箇所に祀られた。
青面金剛や賽之神を昭和55年(1980)12月吉日当地に合祀したお堂である
(2)久昌寺
小生のBlog
久昌寺の基本情報
天徳2年(958)の創建の古刹である。
住所:神戸市垂水区下畑町2038 TEL:078-751-4558 FAX:078-753-8102
山号:円通山 宗派:臨済宗妙心寺派
本尊:行基がヤマモモの木で造った観音像
兵庫県の教育委員会の説明文(現地の説明板)より引用する。
県指定文化財 石造宝筺印塔 指定年月日 昭和46年4月1日
所有者・管理者 久昌寺
宝筺印塔とは、教典の一つである陀羅尼経を納める塔をいい、後には供養塔
・墓碑塔として建てられるようになった。
この塔は、花崗岩製で、総高1.98メートル、笠上の隅飾突起の両面には、
それぞれ月輪(がちりん)内に四天王と四菩薩の種子(しゅじ)が交互に彫られている。
台石の正面に刻銘があり、観応三年(1352)に垂水の百余人の時衆
(時宗の僧団)により造られたことがわかる。
姿態のよく整った遺品で神戸市内宝筺印塔中優作の一つである。
この塔は、昔、多井畑からの要路の道筋にあつたものである。
平成4年11月 兵庫県教育委員会
上記説明のように時衆百余人と刻まれている。これは時宗に帰依していた百余人により建立と
解釈できます。時宗は末法思想が流布された鎌倉時代に浄土宗が広まりその一派として時宗
が一遍上人により開かれました。
一遍上人は正応2年(1289)神戸で死去していますが布教のためこの垂水、下畑あたりにも
何度も来ており時宗に帰依した人も多かったのだと思います。
(3)下畑海神社
小生のBlog
垂水の海神社の元宮といわれ、1750年代に垂水海神社から御分霊を迎え
創建された。
120段の階段があり最初の7段は7歳まで次の15段目までが15歳まで
次の38段までが青年会-----
下畑地区では佐伯、石阪、森本、佐伯、藤田、林の六家が統主と呼ばれ、下畑地区の
鎮守の社の下畑海神社を輪番制で御守している。
林家は代々お医者様で神戸で最初に医師免許をとった人物で名医だった
そうです。現在は医師ではない。
拝殿の唐破風屋根が立派で見所でもあります。
(4)鯛取山 過去のBlog記事なし
遠くから見ると鯛に見えるそうだがよく判りませんでした。
(5)天皇社
小生のBlog
天皇社の基本情報
住所:神戸市垂水区下畑1983 御祭神:日本武尊(やまとたけるのみこと)
下畑海神社の南側にあります。
(6)常夜燈
小生のBlog
古山陽道に面して設置されていた常夜燈が下畑の中心地区にありました。
延喜元年(901)右大臣菅原道真は藤原時平の換言により九州大宰府に
流されましたがそのときも神戸から陸路で明石海峡を過ぎるまでこの
古山陽道を利用したと伝えられています。
(7)佐伯神社
小生のBlog
下畑町の名士、佐伯氏が祖先の霊を祀るためまた一族の守護と繁栄を祈願し
建立したのが佐伯神社です。
森のところが佐伯神社です。
(8)本願神社・白山神社
小生のBlog
白山神社の祭神はスサノオノミコトで本願神社の祭神はいざなぎの尊といざなみの尊である。
(9)水道記念碑
小生のBlog
昭和26年(1951)4月に建立されたもので文章の要旨は下記のとおりです。
下畑町は昔から水不足に悩まされていた、当時の協議会会長であった佐伯弥三治氏が
水不足を打開の為尽力し上水道建設の議を纏め町民一致協力して多年の念願であった
上水道が建設された。この事業を記念してこの碑が建設された。
総工費は330万円
延べ3,000人以上の人が建設のために奉仕労働した
協力市会議員:吉川国治、川崎勇、伊藤利勝 工事責任者:和泉一加
神戸市で最初の水道という解説がありました。(10)天高稲荷神社・下畑大歳神社
小生のBlog1
小生のBlog2
小生のBlog3 大歳神社について記載
県道21号神戸明石線(旧神明道路)から塩屋北町へ入る西側に、乙姫大明神と
天高稲荷大明神がある。地元では乙姫さん、天高さんの愛称で親しまれている。
承安年間(1171~1174年)に平清盛が建立したと伝えられている神社で、豊玉姫神と
天高稲荷を祀っている。正式には下畑大歳神社と言われています。
下畑海神社は宝暦年間(1751~1763年)に建立されたものであるので、この社が
下畑村の鎮守社であったものであると推察できる。
住所:神戸市垂水区下畑町神の脇437番地 最寄は神戸市バスの柏台停留所よりすぐ。
連絡先は海神社社務所 TEL:078-707-0188
さざれ石を祀ったものです。
最後にちぎり絵で著名な伊藤太一先生が作成した下畑の史跡めぐりの看板の写真を
掲載しておきます。(下の写真)
上の下畑の史跡の中に朝谷町の行者堂が掲載されていますので小生のBlogにも
リンクしておきます。行者堂
3名の垂水区観光ボランティアの皆様に御礼申し上げます。
参考として下畑村の86の小字名について下記に添付しておきます。
現在町名として残っているのは27番の朝谷のみであるが公園命やバス停の名前
などでたくさんの小字名が残されています。
出典:垂水百年のあゆみ(平成6年発行)