JR西日本鷹取駅周辺の散策 その6 野田北部地域の路地整備事業 |
神戸市が平成9年(1997)より「街なみ環境整備事業」や「細街路整備事業」
によって整備を進め、平成19年(2007)まで10年をかけて28箇所の整備事業
が完了した。
野田北部では、先の阪神淡路大震災で住宅の全壊・全焼が70%、
半壊・半焼が26%にもなった。
神戸市長田区で震災時に火災の被害が大きかったのは細い路地と木造の
密集長屋が原因の一つといわれており、災害に強い街づくりを目指して
事業が発案された。
整備事業は、火災を免れた長田区長楽町2-4丁目と本庄町2-4丁目が対象。
平成8年(1996)、阪神淡路大震災後の住宅再建について法規制の緩和を
受けられる「街並み誘導型地区計画」を市が決定。
道路の美装化や門塀の移設に対して助成する同事業を適用した。
翌年から「緑あふれ、うるおいとやすらぎのある下町」を目標に、地区の整備に取り組んだ。
それぞれの路地には可憐な花を咲かせる樹木の名前で統一されています。
上の4枚の写真(2011-12-2撮影)は整備された路地と樹木の名前を記し、
路地に埋め込まれた花の絵をあしらったプレート。
上の写真は対象となった長楽町と本庄町の地図です。
この地図で面白いのは1丁目がないことです。
大正時代の西部耕地整理事業で町名を決めた際には1丁目があったが、
昭和6年(1931)国鉄灘駅から鷹取駅まで高架工事を行ったとき、高架部分が
1丁目となったため1丁目が消滅し現在に到っています。
JR鷹取駅周辺散策記(その1~その5)
JR西日本鷹取駅周辺の散策 その1 大国公園
JR西日本鷹取駅周辺の散策 その2 海運双子池公園
JR西日本鷹取駅周辺の散策 その3 満福寺(平清盛創建)
JR西日本鷹取駅周辺の散策 その4 カトリックたかとり教会
JR西日本鷹取駅周辺の散策 その5 イムマヌエル神戸教会