姫路城と龍野 散策記 その9 畳堤、圓覚寺、光善寺 |
過去2回は次のとおり。
龍野赤とんぼ荘周辺の石碑と古墳
龍野公園、文学の小径、龍野神社、聚遠亭、野見宿禰神社
番外編
龍野赤とんぼ荘からの景観と夕食
本日は2011年12月13日に散策した龍野城を中心とした観光名所を写真紹介します。
1.畳堤
くるりんバスで宿舎のとんぼ荘を出発、龍野観光駐車場で下車したところに揖保川の
畳堤(たたみてい)があります。(下の写真)
揖保川の水位が上昇して、危険な状態になったときに住民が畳を横にして差し込む
仕組みになっています。
畳は水を含むと膨張して強度を増し水圧に耐え、特殊堤防になります。
全国でこちらを含めて3箇所しかないとのことです。
他の2箇所は九州延岡市の五ケ瀬川、岐阜市の長良川だそうです。
昭和22年、川の眺望を残してほしいという住民の要望にこたえ施工されたようです。
2.円覚寺(圓覚寺)
円覚寺(圓覚寺)の基本情報
住所:たつの市龍野町 本町139 TEL:0791-62-1737
山号:大鏡山
現在は龍野歴史文化資料館で保管されているが、円覚寺に伝わる金銅弥勒菩薩半跏像
が有名。白鳳時代(7世紀中頃)の作。像高11cm。
また、童謡「赤とんぼ」の作詞者三木露風の母親かた(明治5年10月10日生まれ)は
かたはのちに圓覚寺の住職和田邦之助信且(のぶゆき)の養女となった。
明治21年4月28日三木節次郎に嫁ぎ、明治22年6月23日に三木露風が生まれた。
露風は母かたに連れられて円覚寺によく来ており説教も良く聴いており、
晩年の詩への影響もあったようです。
上の写真は円覚寺の山門です。
門の脇の瓦には龍野藩主脇坂家の「輪違い」の家紋がある(上の写真)
3.光善寺
光善寺の基本情報
住所:たつの市龍野町本町88 TEL:0791-62-1319
宗派:浄土真宗
播磨六坊の1つです。
蓮如上人が播州(播磨国)に浄土真宗を広めるために派遣した6人の高弟
(浄覚、順念、空善<善准>、祐全、善祐、誓元)が英賀(「あが」姫路市飾磨区)に
派遣され、本格的な活動を始めて、それぞれ一寺を建立しました。
これらの寺は播磨六坊と呼ばれています。
浄覚 ... 光源寺(姫路市)
順念 ... 光善寺(龍野市)
空善 ... 法専坊(姫路市)
祐全 ... 円光寺(龍野市)
善祐 ... 永応寺(赤穂市)
誓元 ... 万福寺(赤穂市)
上の写真は光善寺の入口(山門)付近。