鳴鳳雅楽会の舞楽「蘭陵王」の公演 in京都教育文化センターon 2012-3-20 |
公演があり写真を撮りましたので紹介します。
尚、この公演は第28回 京阪・文化フォーラム 「葵祭-その歴史と文化」における
プログラムの中で行われました。
鳴鳳雅楽会は京都藤森神社で80年余の歴史を誇る雅楽会です。
鳴鳳雅楽会を紹介したHP
上の写真は鳴鳳雅楽会の舞楽「蘭陵王」の公演風景です。
この蘭陵王(らんりょうおう)の公演の前に雅楽「越天楽」(えてんらく)の
公演もありました。
舞楽とは、奈良時代に、インド、中国、朝鮮半島を経て日本に伝えられた音楽(雅楽)と
舞いのことですが、発祥の地インドはもとよりベトナム、中国、朝鮮半島にも
現在は残っていません。
蘭陵王(らんりょうおう)は一人舞いの左舞で、左舞の特徴である赤い衣装で
優美な舞が披露されました。
蘭陵王(らんりょうおう)の解説 By Wikipedia
「蘭陵王(らんりょうおう)は雅楽の曲目の一つ。管絃にも舞楽にも奏される。
別名蘭陵王入陣曲、短縮して陵王とも呼ばれる。
管絃演奏時には蘭陵王、舞楽演奏時には陵王と表す。
左方(唐楽)に属する壱越調(いちこつちょう)の一人舞で、華麗に装飾された
仮面を被る勇壮な走り舞。答舞は納曽利(なそり)。
林邑の僧である仏哲が日本にもたらしたものと言われ、元は沙陀調(さだちょう)
であったが日本で壱越調に転調した。中国風の感じが残ると言われる美しい曲。
北斉の蘭陵王高長恭の逸話にちなんだ曲目で、眉目秀麗な名将であった蘭陵王が
優しげな美貌を獰猛な仮面に隠して戦に挑み見事大勝したため、兵たちが喜んで
その勇士を歌に歌ったのが曲の由来とされている。
武人の舞らしい勇壮さの中に、絶世の美貌で知られた蘭陵王を偲ばせる
優雅さを併せ持つ。」
北斉の蘭陵王長恭は美しい顔を仮面に隠して戦いに挑み、敵を撃破したという
伝承を基に雅楽として伝承されてきたものである。
6世紀の後半(南北朝時代)、中国大陸は北朝の北周(556-581)と北斉(550-577)
南朝の陳(557-589)が覇権を争っていました。
蘭陵王は北斉の皇族で文襄帝高澄の第四子。名は高長恭。
北周に勝利した時の物語である。
以前に天王寺楽所 雅亮会による「蘭陵王(らんりょうおう)」の公演が神戸市立博物館
でありました。その時の様子(小生のBlog)にリンクしておきます。(下記)
http://seiyo39.exblog.jp/17958960/