平成24年度下谷上農村歌舞伎上演会 on 2012-4-15 |
見学してきましたので写真紹介します。
まず、現地の説明書きより下谷上農村歌舞伎の説明を引用させていただきます。
下谷上農村歌舞伎舞台(現地掲示板、原文通り) By 神戸市教育委員会
この舞台は、江戸時代末の天保11年(1840)に建てられた村芝居の舞台である。
江戸時代には原則として農民が芝居を観たり演じたりすることは禁じられていたが、
実際にはこのような歌舞伎舞台が各地に建てられ農民たちは歌舞伎を楽しんでいた。
現存する舞台は、全国で約2000棟、兵庫県下で約170棟ばかりある。
この舞台の特色は次のような点にあり、全国屈指の歌舞伎舞台として国指定の
重要有形民俗文化財に指定されている。
1.江戸時代の建立で、舞台建築としては古いこと
2.規模が雄大であること(間口12メートル、奥行8メートル)
3.花道・太夫座・回り舞台・二重台・大迫(せ)り・ぶどう棚など多種の舞台
機構を備えていること
4.花道の一部が回転して、反り橋が出る特殊機構があること(全国唯一)
5.神社境内の付属建造物である長床(宮座(註)行事の建物)の利用舞台
としての典型であること
なお、この舞台は昭和52年(1977)1月に不審火で焼損したが、
同54年(1979)9月に修復された。
当日のタイムスケジュール
13:00~13:10 挨拶 下谷上歌舞伎舞台保存会理事長 田中 庄二 氏
神戸市北区区長 安藤 直哉 氏
13:10~14:00 「絵本太功記」 By 神戸すずらん歌舞伎
14:00~14:20 農村歌舞伎や舞台に関する講演 竹内 隆一 氏
14:20~14:50 「白波五人男」 神戸すずらん歌舞伎、体験教室受講生
はことら座 共同出演
14:50~15:40 「勧進帳」 By 箱登羅たから歌舞伎
順不同で写真を紹介します。
上の写真は当日の会場である下谷上農村歌舞伎の敷地内にある
天彦根神社(あまつひこねじんじゃ)の建物です。
元々は「八王子」として親しまれていたようですがその中の「天津彦根」を主祭神と
するようになっていったようでその際に「天津彦根」を誤って「天彦根」と石に刻んで
しまったものと思われます。この周辺には同じ名前の天津彦根神社という神社が
多数あります。
上の写真は当日の午前中の準備をしている状態の写真です。
花道の反り橋が写っています。
上の3枚の写真は「絵本太功記」を神戸すずらん歌舞伎の皆様が演じているところです。
絵本太功記の解説 By Wikipedia
『絵本太功記』(えほん たいこうき、旧字体:繪本)は、江戸中期の人形浄瑠璃および
歌舞伎の演目。近松柳・近松湖水軒・近松千葉軒 合作、時代物、全十三段。
通称『太功記』(たいこうき)。
人形浄瑠璃の初演は、寛政11年7月(1799年8月)大坂豊竹座。歌舞伎の初演は
翌寛政12年11月(1800年12月)大坂角芝居中山座で、初演時の外題は
『恵宝太功記』(えほう たいこうき、旧字体:惠寶)。
今回の上演は10段目で「尼ケ崎庵室の場」で太功記の十段目なので通称
「太十」の名前で親しまれているそうです。
上の写真は解説役の竹内 隆一 氏と舞台及び幕の全景です。
上の2枚の写真は白波五人男の上演風景です。
勧進帳については以前にテレビなどで放映されているのを観たことがあるので、
今回は観ませんでした。
歌舞伎座とか国立劇場で観る歌舞伎と違いat Homeな感じがとても印象的で
熱演されていました。