敦賀散策記 その8 気比の松原 |
撮影:2011-9-28
気比の松原は三保の松原、虹の松原と共に日本三大松原の一つです。
気比の松原は昭和9年(1934)国の名勝に指定されています。
気比の松原の位置を現地の案内板より位置を示します。(下の写真)

これまでのシリーズへのリンク
敦賀散策記 その1 お砂持ち神事の銅像 in 氣比神宮前
敦賀散策記 その2 西蓮寺と敦賀城三の丸跡
敦賀散策記 その3 八幡神社と郷土博物館
敦賀散策記 その4 大谷吉継ゆかりの来迎寺
敦賀散策記 その5 大谷吉継ゆかりの永建寺
敦賀散策記 その6 松原小学校
敦賀散策記 その7 男爵の後藤新平書松原公園の碑

上の写真は気比の松原から敦賀港方面を撮ったものです。

上の写真は海岸線の砂浜を撮ったものです。
赤松の林が左手にあり右手には砂浜となっています、日本の白砂青松百選にも選ばれて
います。我ら神戸の須磨の海岸も日本の白砂青松百選に選ばれています。
現地の説明板より気比の松原の説明を引用させていただきます。
「ここ気比の松原は、三保の松原(静岡県)虹の松原(佐賀県)とともに日本三大松原の
一つに数えられている。その昔聖武天皇の御代に異賊の大群が来襲した そのとき敦賀
の地は突如震動し一夜にして数千の緑松が浜辺に出現したそして松の樹上には
気比神宮の使鳥である白鷺が無数に群衆し あたかも風にひるがえる旗さしものの
ように見えた。敵はこれを数万の軍勢と見て恐れをなしたちまちのうちに逃げ去ったという
この伝説に因んで一夜の松原とも
称せられる。現在気比の松原は東西1,000m南北400m広さ37.9haで樹数は
約1万2,00本を数え海岸林としては全国的にも珍しく赤松が群生している。」

松の合間から海を臨む。
夏には海水浴場として賑わうそうである。毎年8月16日にはとうろう流しと大花火大会が
行われているようです。

上の写真は松原公園内の松の群生状態を撮ったものです。

上の写真は 敦賀市の指定文化財にもなっている 史跡 駐輦の碑です。
平成11年11月1日敦賀市教育委員会の説明書きより引用させていただきます。
「明治天皇は明治11年(1878)の北陸巡幸の際、10月10日気比の松原に立ち寄り
しばし白砂青松の佳景を賞でた。その後明治24年(1891)9月、勝海舟がこの松原を
訪れ、かって明治天皇がここでこの松原の景色をご覧になったのかと、当時を回想して
次の漢詩を詠んだ。
會経駐輦處 黎首憶甘棠
松嶺如奏曲 海涛和洋々
辛卯仲秋 海舟勝安房謹題
碑文の意味は
「ここは嘗て明治天皇がお乗り物をとどめてご覧になったところである。
国民は明治の善政を喜んでいる。松風の音はあたかも音楽を奏でているようであり、
波の音もこれに調子を合せて、まさに洋々たる日本の前途を祝福しているようである」
と解されています。
気比の松原には他に高浜虚子の句碑もあります。
「松原の 続くかぎりの 秋の晴」