六道珍皇寺 on 2011-6-5 |
2012-8-26(日)朝のテレビで六道珍皇寺と六波羅密寺を放映していたので
この記事を書くことにしました。
六道珍皇寺の基本情報
住所:京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595
TEL:
宗派:臨済宗建仁寺派
本尊:薬師如来 山号:大椿山
六道珍皇寺の入口には六道の辻という石碑がありこの寺の周辺がかって六道の辻
と呼ばれていたことを物語っています。
同じく六道珍皇寺の入口には京都市が作成した説明板(英文)があり引用させていただきます。
Rokudochinnoji Temple
This temple is a sub-temple of Kenninji Temple and is well known as Rokudo-san.
Around here,people sent off the deccased to a burial mound known as Toribeno
(the hilly area located in the southeast).It was called Rokudo-no Tsuji(the corner of Rokudo)and was belived to be the borderbetween this world and the other one.
Rokudo means the six Buddhist realms,one of which every living thing is supposed
to be sent to according to its deeds in this world.
They consist of Jigoku(hell),Gaki(hungry sprits),Chikusho(animals),Shura(asuras),
Ningen(humans),and Tenjo(heavenly beings).
Legend has it that Takamura Ono,who served the Emperor in the daytime and
Enma(Yama,the ruler of the underworld in Buddhist mythology)at night,went
to the other world through the well behind main hall.
The main image of the temple,the wooden statue of Yakushi Nyorai(the Buddha of Healing)(Important Cultural Asset),is enshrined in the Yakushi Hall,
and the statue of Enma,legendarily made by Takamura Ono,and the life-size
statue of Takamura Ono are located in the Enma Hall.
For four days from August 7th to 10th every year,Rokudo Mairi(visiting Rokudo) is conducted.
During this time many people visit the temple to strike the "Mukae-gane
(the Welcoming Bell)"
to invite the sprits of their ancestors back to the world.

上の写真は六道珍皇寺の入口、山門です。
この寺の創建については諸説あって不詳であるが、東寺の文書によれば
承和年間(834年~848年)山代淡海が創建したという。
また空海の師にあたる慶俊僧都が開山したとも伝わる。鎌倉時代までは東寺に属して
いたが、室町時代に建仁寺の聞渓良聡が入寺して再興、臨済宗に改められた。
明治に入り一時建仁寺に併合された時期もあったが、1910年(明治43年)独立した。
現在は建仁寺の塔頭寺院である。

上の写真は京都市作成の説明板の下方にある石碑である。
「愛宕の寺も打ち過ぎぬ 六道の辻とかや 実に恐ろしやこの道は 冥土に通ふなるものを」
謡曲『熊野(ゆや)清水詣』より
と書かれています。

上の写真は迎え鐘の建物です。
毎年8月7日~10日、先祖の霊をお迎えする、いわゆる「六道まいり」が営まれます。
平安時代には葬送地であった鳥辺野(とべの)の入口に位置することから、あの世に
通じる場所であるとされています。従って、盆に帰ってこらるる先祖の霊もここを
お通りになることになっています。
六道は地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六種の冥界。衆生は死後生前の善悪の
業により六道のいずれかに赴くとされ、六道珍皇寺はこの六種の冥界への入り口にあたり、
人の世の無常と儚さ(はかなさ)を感じる「あの世とこの世」の分岐点と信じられてきました。
「六道まいり」の期間だけ御開帳される六観音は六世界それぞれにある者を導く存在です。
この期間だけ御開帳される御本尊最澄(伝教大師)作の薬師如来像参拝者は、先ず
高山槙を購入して本堂前にて先祖の法名(戒名)を水塔婆に書き入れて頂く 迎え鐘を撞く 。
水塔婆を線香にて浄め、さらに 地蔵尊室前で備え付けの高野槙にて水回向し、その場に
納める。
そして、8月17日、盂蘭盆会施餓鬼法要を修め、本堂前「六道の辻」にて全ての水塔婆
への供養が行われます。これらの様子がテレビで放映されていました。

上の写真は閻魔堂の建物です。
閻魔さまの像と平安時代の歌人・小野篁(おの たかむら)の像があります。

上の写真は本堂を正面より撮った写真です。
本堂の前には「三界萬霊供養塔」もあります。

上の写真は小野篁(おの たかむら)が冥界に通ったと伝わる井戸です。
(寺宝展等の特別公開時を除き非公開)
井戸の出口は嵯峨野の大覚寺門前の六道町に明治頃まであった福生寺の井戸
だともいわれています。
関連Blog(小生のBlogより)
六波羅密寺訪問記on2011-6-5
六道と輪廻転生
お盆の意味と施餓鬼の意味