旧神戸生糸検査所で行われていた生糸の機械的検査の展示 |
神戸市が推進している「デザイン都市・神戸」
の創造と交流の拠点「デザイン・ クリエイティブセンター神戸(愛称=KIITO(きいと)」
が2012年10月6日にグランドオープンした。
デザイン・ クリエイティブセンター神戸(KIITO)の基本情報
住所:神戸市中央区小野浜町1-4 TEL: 078-325-2201)
デザイン・ クリエイティブセンター神戸の公式HP
初代センター長 芹沢高志氏 副センター長 永田宏和氏
グランドオープン後の2012年11月1日(木)に訪問しました。
昭和2年(1927)に建設された旧館の2階にギャラリーがあり、
旧神戸生糸検査所で行われていた生糸の機械的検査の展示が行われていましたので
展示の写真紹介をします。

上のパネル展示は生糸の機械的検査の流れを示したものです。
右側の流れは品位検査と呼び左側の流れは正量検査です。

上の写真はセリプレーン機による糸むらと節の検査です。
糸むら検査(繊度の変化):
セリプレーン板と呼ばれる黒板に生糸を一定の間隔、
一定の長さで10区画に巻きつけ、これに一定の方向から光をあて標準写真と
対比しながら、生糸の太さのむらの有無とその程度を検査する。
(セリプレーン板に巻いたものをパネルという)
生糸が太い部分は白い縦のしま、細い部分は黒っぽい縦のしまになって見えるので、
そのようなしまの濃淡の程度の小さいものを糸むら一類、大きいものを三類、
その中間を二類とし、100パネルを検査して二類と三類に相当するしまの出現数を
数えて糸むら成績とする。標準偏差が比較的長い範囲にわたる繊度のむらを表す
のに対し、この検査は短い長さのむらの有無を表わしている。
節の検査:
糸むら検査と同じパネルについて大中節標準写真と対比しながら節の種類と数を数え、
特大節1個について1点、大節1個について0.4点、中節1個につして0.1点の
失点をづける。また、小節標準写真と対比して小節の失点をつけ大中節の失点に加えて
総失点を求め、100点から総失点を差し引いた値を節点としている。
節は織物等の表面に現れて欠点となることが多いので節点は高いほうが良いことは
いうまでもない。
現在行われて評価法の90m繊度特性、5,000m長機械検査システム(平均繊度、標準偏差
小節、中節、大節、特大節の個数)に相当。

上の写真はスーター式セリグラフと呼ばれる生糸の切断時の強度と伸びを測定
する測定器です。

上の写真は繊度ムラを測定するための繊度検尺器です。
繊度のバラツキの程度や正量による平均繊度をもとめるための繊度糸を巻き取る。

上の写真は水分検査機(通称:ダルマ)です。
水分率が8.00%から11.68%の範囲を外れると不合格。
公定水分は11%。
生糸に含まれる水分は生糸が作られるときの条件や生糸の重量をはかったときの
気象条件などによって変化する。そのため生糸の取引にあたっては国が定めた
一定の水分率(これを公定水分率という。生糸の場合は11%)を含んだ
重量(正量)によることが必要である。そのため生糸検査ではサンプルの
8綛の生糸を乾燥して無水量を求め、次式によって生糸の水分率を算出して
荷口生糸の無水量を推定し、その重量の11/100を加算したものを正量として
取引の重量がきめられることになっている。
水分率%=(原量g-無水量g)/原量g×100

上の写真は再操切断機です。
生糸の切断回数を調べる測定器です。
一般的な生糸繊度(19~33デニール)の場合は、130分の間に切れた回数で
成績表に記載されます。
旧神戸生糸検査所関連の小生のBlog
旧生糸検査所
日本の生糸生産量を総務省のHPより拾ってみました、今から約80年前、昭和6年(1931)
の43.8万トンをピークに減少し、平成16年には232トンまで落ち込んでしまいました。
明治時代の輸出金額は全輸出額の40%以上を占め輸出の主役をになっていたが。1930年
の世界大恐慌での価格の暴落、レーヨン(人絹)の台頭などですっかりなくなって
しまったのが現状です。
和服などで使用される生糸は現在、中国、タイなどからの輸入に頼っています。
現在製糸工場として残っているのは群馬県安中市松井田町の碓氷製糸農業協同組合
のみだそうです。
10年位前?、吉野組製絲所(群馬県渋川市)と2箇所あったが、操業停止となった。
関連として富岡製糸場の訪問記(小生のBlog)にリンクしておきます。
富岡製糸場 訪問記 on 2007-7-3

















