転法輪寺 on 2012-12-27 |
転法輪寺の基本情報
住所:神戸市垂水区名谷町2089 TEL:078-791-7885
宗派:高野山真言宗 山号:龍華山(竜華山)
本尊:阿弥陀如来坐像(明治34年8月2日 重要文化財に指定)
神戸市教育委員会が平成6年2月に書いた説明板を要約引用(一部加筆)。
「転法輪寺は高野山真言宗の古刹で、山号は龍華山です。
大同元年(806)の創建で神戸市垂水区では最古の寺です。大同寺といっていました。
平城天皇が即位の後、御病気になり、806年(大同元年)に在原行平が
平癒を祈願して建てた勅願寺であると伝えられています。
平安時代の、貞応二年(1223)まで神戸市垂水区のジェ-ムス山に
あり千坊ケ谷廃寺として大規模な寺院で古代寺の瓦も出土されています。
詳細は小生のBlogを参照ください。
江戸時代の絵図には三重塔や僧坊などたくさんの建物があり、寺域も
広大であったようです。
転法輪寺の本尊の阿弥陀如来坐像は像高1.417mで上品下生印を結び
結跏趺座する半丈六(八尺)の仏で重厚な体軀や大小の波の打ち寄せる
ような衣紋が両膝にみられる点などに平安時代前期の古様を残していますが
張りのある穏やかな丸顔が平安時代後期の造像であることを示している。
神戸市垂水区で最も古い仏像といわれています。
上記に記載の江戸時代の摂津名所図会に三重塔が描かれています。(下の写真)
現在はしたの写真のような七重塔が三重塔跡に設置されています。
七重塔の近くに石造物が2点も観られます。
上の写真は三重塔跡に設置された七重塔の基壇に彫られた修業僧?の石造物。
これらの写真のなかで一番注目すべきことは三重塔の礎石と思われる最下段の
石だと思います。
過去に小生のBLOGで紹介した記事
龍華山 転法輪寺 on 2011-7-4
御本尊の阿弥陀如来像を紹介しています。
上品下生印の印相、神戸市垂水区で一番古い仏像であること、大同3年(808)に
西尊上人が開眼供養したことが注目点です。
神戸の史蹟では弘法大師が開眼と書かれています。
神戸13仏(神戸十三仏または神戸十三佛)霊場
転法輪寺は神戸十三仏の第1番
神戸の追儺式
転法輪寺の追儺式の様子も紹介しています。
転法輪寺の追儺式
2011年7月17日(日)の転法輪寺の蓮
夏季に咲く弁財天前の蓮も見逃せない見所です。
キリシタン灯篭も見所です(下の2枚の写真)
上の写真は観音堂です。観音堂の前には壊れかけていますが文政3年(1820)に
奉納された燈籠もあります。
上の写真は観音堂の近くにある石仏。
上の写真は阿弥陀堂と大師堂の建物外観。