神戸市長田区常福寺の木造板五輪卒塔婆 |
以前小生のBlogで書きました。(下記の標題でリンクしておきます)
福原西国観音霊場第11番の観音山常福寺 訪問記 on 2013-1-8
2007年3月に神戸市立博物館にて神戸市文化財保護条例制定10周年を記念して
特別展「神戸の文化財Ⅱ」-神戸市指定文化財を中心に-が開催され、その中で
きょう紹介する神戸市長田区常福寺の木造板五輪卒塔婆も出品され冊子で解説も
されていましたので冊子の写真をもとに引用させていただきました。
五輪塔と呼ばれる供養等は通常、石造品で石造五輪卒塔婆と呼ばれています。
木の板で上記石造五輪卒塔婆を作製したものを木造板五輪卒塔婆といいます。
常福寺の木造板五輪卒塔婆は10本の五輪卒塔婆を板で作り、その地輪部を舟型に窪め
そこに仏像が彫りこまれています。
板に墨書があり、夫々の仏像名が判る。
平成13年(2001)2月20日に神戸市指定有形文化財に指定されました。
作製された時期は平安後期と同定されています。

上の写真は10本のうちの5本で右から胎蔵界大日如来坐像、勢至菩薩立像、不動明王立像
薬師如来坐像、二万燈明仏(坐像)です。

上の写真は10本のうちの残りの5本で右から阿弥陀如来坐像、不空成就仏(坐像)
毘沙門天立像、僧形立像、聖観音立像です。
大きさは完全な形をしている阿弥陀如来坐像で幅17cm、高さ113.2cm、厚さ7.5mm
薬師如来坐像の唇に朱彩、不空成就仏(坐像)などに火焔(かえん)や衣に彩色が施された
痕跡が見られる。
これらの木造板五輪卒塔婆はもともと行基が開創したとされる西代の蓮華寺に保管
されていたが、明和年間(1764-1771)に蓮華寺が廃寺になった時に常福寺に移った
ものと考えられる。
この卒塔婆は蓮池の水が涸れるほどの干ばつがあった時に、「鷹取山」の頂にある帝釈梵天
の祠の前において雨乞いの祈願を行った時に、行基が池の桶の余材を使用してこの卒塔婆を
造ったとの伝承がありかっては12基あったといわれています。

















