福原西国観音霊場第22番延喜山八王寺(福昌寺) 巡礼記 on 2013-3-20 |
しましたので写真紹介します。福原西国観音霊場33所巡りのシリーズです。
延喜山般若林八王寺(福昌寺)の基本情報
住所:神戸市兵庫区羽坂通2丁目1 TEL:078-575-8444
宗派:曹洞宗 山号:延喜山 御本尊:釈迦三尊 札所本尊:十一面観音
開基:覚巌実明大和尚 天保10年(1839)
御詠歌:「あなとふと法のえんぎをきくたびに 極楽浄土ひとすじの道」
Wikipedia及び下記の文献より縁起を要約引用させていただきます。
引用文献
1)国際港都の生いたち(その7)摂津国矢部郡福原西国三十三所観音霊場(1975)
財団法人 建設工学研究所 奥中喜代一著
2)福原西国霊場宝印帳 福原西国霊場会 1989年1月
天保10年(1839)、開山の覚巌実明大和尚は能福寺所有の八王子社の一偶を借りて
草庵を営み、般若林と称し、雲水を薫育した。
覚巌実明大和尚は以前より明石の晴雲寺からたびたび兵庫に来て、
「文才縦横、手は覚巌、坐禅も少々可也、こんな雲水一匹要らんか」
という幟をかかげて托鉢していた。
慶応3年(1867年)12月、兵庫随一の巨商北風家の別家、喜多二平翁の寄進により、
山田村(北区山田町原野)の成道寺末寺・無住の福昌寺を移すという
形で建立し、福昌寺と称した。
明治元年(1866年)、2世柏巖の代に宗風興振し有栖川宮家の祈願所となる。
大正9年(1920年)火災により国宝普賢菩薩・文殊菩薩及び本尊千手観音像を失う。
大正13年(1924年)五世奏慧昭(後に永平寺の68世となった)の代に
大和法隆寺の中宮寺より、大楠公守本尊十一面観世音像を請じて
札所の本尊とした。戦災前までは、平野の臨済宗祥福寺とともに
禅林の大道場として知られていた。
昭和20年(1945年)3月、戦火に遭い、本尊及び諸堂が灰燼に帰した。
昭和27年(1952年)福昌寺を八王寺と改める。
昭和33年(1958年)5月、九世の道運和尚は本堂及び庫裏を再建、九善石油(現コスモ石油)
の和田完二社長・まき子夫婦秘蔵の「十一面観世音菩薩尊像」を勧請して
本尊とした。
昭和44年(1969年)1月、青少年教化研修センター般若林道場を開設、十世泰寛道元の代に
建替え、通称〝剣道のお寺〟として親しまれている。
昭和56年(1981年)11月、パゴダ風仏舎利塔建立。

上の写真は玄関前から撮った写真です。
正面が本堂、左手に道場があります。道場が立派です。
春のお彼岸の施餓鬼供養の看板が架けられていました。

上の写真は鉄筋コンクリート造りの本堂。
本堂の前に燈籠があり、文政5年(壬午)正月(1822)の銘あり。

上の写真境内社の稲荷神社。福昌寺の時代この場所は八王寺大明神の森があった。
このことから八王寺という名前になったのか?

上の写真は工楽松右衛門の墓です。
工楽松右衛門は北風家の番頭をしていた喜多二平の家に長年住んでいて、
研究を重ねながらついに帆の製造方法を発明した人物です。
彼岸の日というタイミングに訪問して良かったと思いました。
Wikipediaより工楽 松右衛門の解説を引用させていただきます。
工楽 松右衛門(くらく まつえもん、1743年 - 1812年)は、江戸時代の人物。
現在の兵庫県高砂市に生まれ、帆布(松右衛門帆)を発明し、函館にドックを建設し、
択捉島に埠頭を築いた。
工楽 松右衛門の年譜 ByWikipedia
1743年(寛保3年)、播州高砂(兵庫県高砂市東宮町)の漁師の長男として生れ、
幼少から創意工夫が得意であった。帆布(松右衛門帆)などの多くの発明した。
右衛門帆の利益により船持ち船頭になる。
1758年(宝暦8年)、この頃、兵庫に出て佐比絵町にある御影屋という船主のもと
船乗りになる。その後、兵庫の廻船問屋北風荘右衛門に智恵を得て、その斡旋で
佐比絵町に店を構え、船持船頭として独立。
1785年(天明5年)、従来の破損しやすい脆弱な帆に代わり、木綿を使った厚手大幅物の
帆布の織り上げに成功。「松右衛門帆」として全国に普及この「松右衛門帆」の考案に
より航海術が飛躍的に向上し、結果として北前船の北方領土進出が現実的となった。
1790年(寛政2年)、江戸幕府より択捉島に船着場を建設することを命じられ着手する。
1791年(寛政3年)、この年の夏、択捉島での埠頭建設竣工。
1802年(享和2年)、松右衛門の功績を賞して幕府から「工楽(工夫を楽しむの意)」
の姓を与えられた。
1804年(文化元年)、函館にドックを築造。その後、択捉開発や蝦夷地交易に使った
函館の地所を、高田屋嘉兵衛に譲る。
1812年(文化9年)、死去。墓所は現在の神戸市兵庫区にある。
下記は福原西国観音霊場のリスト(御詠歌も付属)です。
今回紹介の延喜山八王寺は22番です。
1番 医王山薬仙寺 時宗
住所:神戸市兵庫区今出在家町4丁目1-14
御詠歌:「諸人の願ひのままになる薬恵む仏のちかひたのもし」
2番 金剛山宝満寺 臨済宗
住所:神戸市長田区東尻池町2丁目11-1
御詠歌:「この寺へあゆみをはこぶ諸人のわたり絶えせぬ真野の継橋」
西摂大観では尻池の真野山法隆寺となっています。
(阪神淡路大震災で全壊 現在は清涼山地蔵院になっている)
3番 龍雲山海泉寺 臨済宗
住所:神戸市長田区駒ケ林町3丁目10-1
御詠歌:「海原のなみに浮みて御仏の ちかひの網にもれぬうろくづ」
4番 紫雲山 藤之寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区兵庫町1-3-6
御詠歌:「紫の雲もたなびき藤の寺 花もみもあり 法のすずしさ」
5番 海運山満福寺 曹洞宗
住所:神戸市長田区海運町4丁目1-1
御詠歌:「昔そのかげをうつせし御仏のふかき恵のこもる池水」
6番 月見山浄徳寺 真言宗
住所:神戸市須磨区北町1丁目4-28
御詠歌:「影清くてり渡るなり須磨の裏 秋の月見る山寺の庭」
7番 上野山須磨寺 真言宗
住所:神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
御詠歌:「ふえたけの ここによよふる須磨寺に ふくや上野の松風の音」
8番 桂尾山勝福寺 真言宗
住所:神戸市須磨区大手町9-1-1
御詠歌:「秋ふかく染みし紅葉にてりそえる 月の桂の山に名におふ」
9番 毘沙門山妙法寺 真言宗
住所:神戸市須磨区妙法寺毘沙門山1287
御詠歌:「みやま路をはるばるゆけば御仏の妙へなる法の声をきくかな」
10番 神撫山禅昌寺 臨済宗
住所:神戸市須磨区禅昌寺町2丁目5-1
御詠歌:「秋もややくれないふかき山寺の 庭の紅葉の錦おりかく」
11番 観音山常福寺 真言宗
住所:神戸市長田区大谷町3丁目11−1
御詠歌:「はるばると詣れば弥陀の常福寺高きひくきも平等にして」
12番 白華山妙楽寺 臨済宗
住所:神戸市長田区池田寺町23
御詠歌:「おもしろき花のうてなに法の道 教へたへなるたのしみの寺」
13番 普門山福聚寺 臨済宗
住所:神戸市長田区西山町1丁目2-6
御詠歌:「かかるべき雲も嵐に吹きはれてあまねき門を照す月かげ」
14番 東海山長福寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区熊野町5丁目1−1
御詠歌:「きくたびにきむる夢野の草枕 かりそめならむ法の教へは」
15番 上野山願成寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区松本通2-4-11 元は烏原村にあったが水没で現在地に移動
御詠歌:「後の世も願ひのままになる梅の 花さく寺にあゆみはこばん」
16番 鷲峰山霊山寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区石井町2-4-1
御詠歌:「これもまた 法の教へと くむあかの 石井の水にうつる月かげ」
17番 潮音山東福寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区五宮町18−1
御詠歌:「山の名にかくる潮の音たかき 御法の声はたふとかりけり」
18番 天門山祥福寺 臨済宗
住所:神戸市兵庫区五宮町22−17
御詠歌:「見わたせばはれわたりけり天の門 法の教へをきくぞうれしき」
19番 花崗山福徳寺 浄土宗
住所:神戸市中央区花隈町15-1
御詠歌:「昔より御法たへせぬよつのときにはもせにきく花熊の寺」
福徳寺関連の小生のBlog(花隈城跡と天守跡)
20番 薬王山宝地院 浄土宗
住所:神戸市兵庫区荒田町3-17-1
御詠歌:「御仏のおほみ恵みのあらたなる 寺へあゆみをはこぶ諸人」
21番 医王山 廣厳寺(楠寺) 臨済宗
住所:神戸市中央区楠町7丁目3−2
御詠歌:「世の人の願ひをちぢのみてごとに すてぬちかひの仏たふとし」
22番 般若林 延喜山 福昌寺(八王寺)(今回紹介) 曹洞宗
住所:神戸市兵庫区羽坂通2-1
御詠歌:「あなとふと法のえんぎをきくたびに 極楽浄土ひとすじの道」
23番 大光山福海寺 臨済宗
住所:神戸市兵庫区西柳原町10−10
御詠歌:「彼の岸へわたすちかひの船出には われものりえんさいはいのうみ」
24番 巨龍山福厳寺 臨済宗
住所:神戸市兵庫区門口町3−4
御詠歌:「巨きなる龍のうききにのりへつつ ちかひの海をわたるかしこき」
25番 梅松山満福寺 時宗
住所:神戸市兵庫区東柳原町1−13
御詠歌:「ひとすじにたのみて参れ満福寺 ただみほとけの深きちかひを」
26番 真如山法界寺 浄土宗
住所:神戸市須磨区若木町2丁目3−30
御詠歌:「あらたなる法の教へをたふとみて 絶へず仏の御名をとなへん」
27番 円光山 極楽寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区兵庫町2-1-37
御詠歌:「たれもいざ乗りはおくれし彼の岸へ わたせる船の便りもとめて」
28番 臥竜山恵林寺 臨済宗
住所:神戸市兵庫区兵庫町2-2-1
御詠歌:「龍のふす山のこずへはしげりあひぬ 御法は千代もたへじとずおもふ」
29番 経島山来迎寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区島上町2-1-3
御詠歌:「紫の雲にのりつつこの寺へ 来りむかはせたまふ御仏」
30番 川島山 永福寺
住所:神戸市兵庫区南仲町にあった寺院だが戦争で焼失
神戸事件の滝善三郎の供養碑は能福寺に移設された。
御詠歌:「世の人のまよふ暗路をてらさんと 光りたへせぬ法の灯火」
国際港都の生いたち(その7)では欣求山極楽寺 浄土宗を併記
住所:神戸市長田区苅藻通2-7-17
御詠歌:「くせの戸や末の葉ごしにおきみれば いつもたへせぬ海女の釣船」
西摂大観では客番1番に列挙 それに伴ない 客番2に寿宝山 長福寺 臨済宗
客番3に明泉寺 臨済宗となる
31番 浄国山金光寺 真言宗
住所:神戸市兵庫区西仲町2-12
御詠歌:「しげりあふ 庭の草木に おく露も 玉の光とみゆる たふとさ」
32番 宝積山能福寺(兵庫大仏) 天台宗
住所:神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
御詠歌:「うえもなき七つの宝積む山に いるこそ人は楽しかりけれ」
33番 西月山真光寺 時宗
住所:神戸市兵庫区松原通1-1-62
御詠歌:「みな人のつひにいらんもこなたへと 月落ちかかる西の山の端」
客番1 寿宝山 長福寺 臨済宗
住所:神戸市長田区長田町4-2-1
御詠歌:「あらたふと導きたまへ法の道 ただひとすじに花のはちすへ」
客番2 天照山明泉寺 臨済宗
住所:神戸市長田区明泉寺町2-4-3
御詠歌:「萬代のここにあまてる御仏の ちかい妙へなる泉なるらん」
客番打納 海向山 阿弥陀寺 浄土宗
住所:神戸市兵庫区中之島2-3-1
御詠歌:「観音のみちびきひらく花山の御法 妙へなる阿弥陀寺の庭」
奥之院 摩耶山 天上寺 真言宗
住所:神戸市灘区摩耶山町2-12

















