安満宮山古墳から出土の銅鏡の展示 in 今城塚古代歴史館 |
今城塚古代歴史館に展示されている安満宮山古墳から出土の銅鏡について紹介します。
当日、ビデオで銅鏡の映像を撮ったのですが処理が必要なので3月15日20:00から
NHKテレビで放映されていた「ええとこ」という番組で紹介されていた銅鏡の画像を
紹介します。
上の写真は上述の番組で銅鏡の説明をされている森田克行今城塚古代歴史館館長と
聞き手の歌手嘉門達夫と歴史アイドルの美甘子(みかこ)左手には高槻市のゆるキャラ
「はにたん」も映っています。
銅鏡は左手より2号鏡、3号鏡、1号鏡、4号鏡、5号鏡です。
青龍3年(235)の銘の入った日本最古の年号鏡(2号鏡)にハイライトをあてて説明されて
いました。
上の2枚の写真は2号鏡のアップ写真です。
中国・魏の年号、青龍三年(235年)銘をもつ方格規矩四神鏡です。
後漢の方格規矩四神鏡の系譜をひくもので、扁平な半球状の鈕のまわりを方角で区画し
内部に直線的な文字で十二支を配している。
内区には線描の「青龍」、「白虎」、「朱雀」、「玄武」の四神と瑞獣を置き、四方の
要所にTVL字形の規矩文を配している。
乳は円座をもち、方格にしたがって8つある。
外区は鋸歯文+珠点付複波文+鋸歯文で構成されています。
銘文は時計まわりに下記のように書かれています。
「青龍三年 顔氏作鏡成文章 左龍右虎辟不詳 朱爵玄武順陰陽 八子孫治中央
壽如金石宣侯王」と書かれています。
直径:17.4cm
同型鏡に京都府竹野郡弥栄町の大田南5号墳の青龍三年鏡がある。
上の写真は5枚の銅鏡の揃い組です。
卑弥呼が魏に239年に派遣した使節団の一員の中に安満宮山古墳に葬られた人物がおり
女王卑弥呼よりこの鏡を下暢されたのではないかと推測される説がある。
女王卑弥呼は魏から持ち帰った銅鏡100枚を地方の有力豪族に下暢したと魏志倭人伝に
記載されている。
上の写真は2号鏡(左)と3号鏡(右)アップです。
上の写真は4号鏡と5号鏡のアップです。
安満宮山古墳に関する基本情報
住所:高槻市南平台五丁目21番1号(高槻市公園墓地内)
調査時期:1997年7月3日~
調査担当者:森田克行、鐘ケ江一郎
古墳みてあるきのサイトに安満宮山古墳への詳しいアクセス情報が載っていましたので
今後、訪問予定のためリンクさせていただきます。
http://www.y-morimoto.com/kofun/amamiya.html