兵庫県立考古博物館企画展「ひょうごの遺跡 Vol.5 調査研究速報」見学記(その1) |
調査研究速報」を観てきましたので写真紹介します。
企画展の開催要項は下記のとおりで閉展まであと1週間くらいです。
興味のある方は是非お運びください。
1 会期 平成25年1月26日(土)~4月7日(日)
2 会場 兵庫県立考古博物館特別展示室
3 観覧時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
4 休館日 月曜日(祝日にあたるときは翌日)
5 観覧料金 大人200円(160円)、大学生150円(120円)、高校生100円(80円)
小・中学生無料
※ ( )内は20名以上の団体料金。障害者およびその介護者、65才以上の方は半額
6 問合せ先 兵庫県立考古博物館 079-437-5589
〒675-0142 兵庫県播磨町大中1-1-1
http://www.hyogo-koukohaku.jp/events/p6krdf00000018fx.html
兵庫県はかって「播磨」「摂津」「丹波」「淡路」「但馬」という国がありました。
この国のくくりで平成24年度(2012年度)に兵庫県内で調査研究された中から20遺跡
について一同に展示解説されています。
〔播磨地域の遺跡]
1.長越(ながこし)遺跡(姫路市飯田)

上の写真が長越遺跡の説明パネルです。弥生時代末~古墳時代初の集落跡の遺跡で
庄内式土器が大量に出土した。
讃岐、出雲、但馬、丹波、河内などからきた土器が出展されていました。
卑弥呼の生きていた時代には他の地域との交易があった証拠と言えます。

上の写真は展示の土器類です。
各地の丸底の土師器甕や土師器壷類、土師器高杯、土師器器台
2.池ノ下遺跡(姫路市苫編(とまみ)・町坪ほか)


上の写真が展示説明パネルと展示品です。
古墳時代~中世(2~3世紀)の集落遺跡、古墳時代の土師器(甕、壷、高杯、鉢)
奈良~平安前期の緑釉陶器・唐三彩弁口瓶・白磁・青磁が出土

上の写真は池ノ下遺跡から出土した唐三彩弁口瓶の破片です。別のショーケースに展示。

上の写真は唐三彩弁口瓶の全体を示した参考資料です。

上の写真は同じく別のショーケースに入れられていた中津式縄文土器。
3.市之郷遺跡(姫路市日出町)
弥生時代末から古墳時代初(2~3世紀)の集落、土師器・須恵器
同じ姫路市でも西部の長越遺跡と違い東部の市之郷遺跡では庄内式の甕はほとんど
出土していない。古墳時代の初頭の12.6m×4mもある掘立柱建物跡が注目です。

上の写真は市之郷遺跡から出土の土師器(壷、甕、鉢、高杯)
4.東沢1号墳(加古川市八幡町上西条)
古墳時代中期初頭(5世紀前半)の古墳、円筒埴輪・家形埴輪・初期須恵器・韓式系土器


上の2枚の写真展示説明パネルと展示品。
被葬者は渡来人または渡来人と深く関わった人物と推定されています。
5.坂元遺跡(加古川市野口町坂元)
古墳時代後期(6世紀)

上の写真は坂元遺跡からの出土品の展示。
副葬品のガラス玉59点、管玉、鉄斧、土師器(甕、高杯)、須恵器(はぞう、器台)
別府川東岸の段丘上から小規模な古墳4基を発見、木棺3基の痕跡を確認。
棺には貴重な水銀朱が撒かれ残存していたとのこと。
坂元遺跡の近くには賀古駅家跡(古大内遺跡)、賀古郡衛跡(溝之口遺跡)、野口廃寺
などの有名な遺跡があります。
6.曽我井・沢田遺跡(多可郡多可町中区曾我井)
奈良~鎌倉時代(8~13世紀)

上の写真は展示の土師器(杯、皿、高杯)と須恵器(鉢、碗、杯、杯蓋、壷、皿、瓶)
特筆すべきは人形(ひとがた)や斎串(斎(い)み清められた神聖な串)などの
木製祭祀具(もくせいさいしぐ)とまじないが描かれている呪符木簡(じゅふもっかん)、
「宗我(そが)」、「宗我西(そがにし)」といった地名・姓名に関する墨書土器
(ぼくしょどき)や建物を表す「西殿」の墨書土器が出土したことです。
「宗我」、「宗我西」と記されている墨書土器については、「宗我」は「そが」と
読めることから、現在の地名「曽我井」、近世初期の「播磨国絵図記載の下そがい村」
の名のルーツが8世紀に遡ることが判明しました。
また、正倉院文書には奈良時代の播磨国多可郡奈何郷に宗我部(そがべ)を名乗る人々が
住んでいたことが記されています。
7.神出遺跡(神戸市西区)
平安時代後期~鎌倉時代前期(11~13世紀)


上の2枚の写真は神出遺跡の展示説明と展示品です。
8.室津四丁目遺跡(たつの市御津町室津)
鎌倉時代~室町時代(13~15世紀)

上の写真が展示品です。貿易品である白磁器、青磁器などがあり港町の繁栄の一端を
垣間見ることができます。
播磨地方の8遺跡の展示紹介を終わったところで区切ります。
続編で続きを紹介したいと思っています。

















