第21回 Spring8 施設公開 on 2013-4-27 |
行ってきました。初めての訪問です。覚えのメモとしておくため写真や資料を
添付しました。
Spring-8はSuper Photon ring-8GeVの代表スペルをとったものです。
SACLAは Spring-8 Angstrom Compact free electron Laserの略です。X線自由電子レーザーの意味です。
独立行政法人理化学研究所(理研)が設計や研究を担当し、運転や維持管理などは
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っています。
Spring-8施設(周辺施設も含む)の基本情報
住所:兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1番1号
TEL: 独立行政法人理化学研究所 播磨研究所 総務課 0791-58-0808
企画課 0791-58-0900
公式HP
公益財団法人高輝度光科学研究センター 総務課 0791-58-0950
広報室 0791-58-2785
公式HP
面積:141万㎡ (ディズニーランドの約3倍) 装置の全長:約1.5キロメートル
利用者数:約1万4000人(年間) 総工費:1,319億円 電気代:約19億円(年間)
本格稼動: Spring-8 1997年 SACLA 2012年3月
上の写真は空から全体を見たものです。
上の写真はSpring-8の全体後世(概念図)で、電子銃の放射から線形加速器
シンクロトロンでさらに加速され蓄積リングに進み62本のビームラインで各種実験
装置に接続して実験が行われます。年間 約4,000時間利用者に放射光が提供
されています。
線型加速器 - 全長:140m/加速エネルギー:1GeV
シンクロトロン - 周長:396m/電子エネルギー:8GeVまで加速
蓄積リング - 周長:1,436m 62本のビームライン
上の写真は2012-4-3現在のビームラインマップです。
上の写真は当日(2013-4-27)、相生駅8:28発のバスで管理棟前についたのが
9:10頃で受付を済ました後。管理棟前で9:30からのオープンを待つ人々です。
熱心な方が多いと思われ名簿に記載したとき前の人は静岡、神奈川など遠くからの
見学者であった。
9:30前に入場し SACLAの施設に直行しSACLAの説明ブースを見学した後
10:30からの科学講演会を聴講しました。
下記が聴講した講演の内容です。
SACLAのブースで2013年の夏にSACLAとSpring-8がつながるとのことが大きく
展示されていました。
上の2枚の写真は講演もされていた慶応大学の中迫雅由教授の研究チームがSACLAの
施設で使用されている実験設備です。
たんぱく質の微細構造を研究されておられます。
下記のサイトに詳細が紹介されています。
http://xfel.riken.jp/users/riyo-souchi_pdf/01.pdf
得られた画像はフーリエ変換するソフトを使用して実像が得られるそうです。
また神戸のスパコン京を使用して解析する計画もあるようです。
その他SACLAを利用した実験の内容は下記サイトで確認できます。
http://xfel.riken.jp/users/index07.html
上の写真はSACLAでのパネル展示で講演もされていた京都大学の杉山淳司教授の
研究内容を紹介したものです。
上の2枚の写真はSACLAの設備の一部。
食事をしたあと放射光普及棟での展示を観にいきました。(建物は下の写真)
上の写真は世界の大型放射光設備を示したパネルで日本以外では米国のAPSや
ヨーロッパにESRFという設備があるそうです。
性能でSpring-8とSACLAともに世界一を誇っています。
これらの設備を利用して世界をリードする技術が多数創造されていく事を強く
望みます。
上の写真ははやぶさが持ち帰った試料の分析にSpring8が活躍したこと
光合成の関連するたんぱく質の構造分析に活躍したSpring-8のことを紹介した
パネルです。他にも興味深い展示が多数ありました。
兵庫県放射光ナノテク研究所及び兵庫県立大学ニュースバル放射光施設(1.5GeV)
も見学することができました。16:23発のバスに間に合わせるため駆け足の見学と
なってしまいました。来年も是非見学したいと考えています。