明石 善楽寺の杜若(かきつばた) on 2013-5-11 |
善楽寺の基本情報
住所:兵庫県明石市大観町11-8 TEL:078-917-5070
宗派:天台宗 山号:法寫山 御本尊:地蔵菩薩像
塔頭寺院:戒光院、圓珠院、實相院
開創:孝徳天皇の大化年中(645~649)法道仙人
平清盛ゆかりの寺と源氏物語ゆかりの寺として知られています。
(1)平清盛関連
善楽寺は平清盛ゆかりの地で福原京(1180年6月)のころ安芸の巌島にお参りに
行く時ここで休んだといわれています。 平清盛は養和元年(1182)に亡くなりますが
その当時、清盛の弟教盛の子忠快法印が寺僧をしており、彼により清盛の供養のための
巨大な五輪塔を建てたと伝えられています。
(2)源氏物語関連
善楽寺戒光院は明石入道(あかしのにゅうどう)の「浜の館」があったとされる場所で、
明石入道の供養の宝篋印塔や明石入道のお墓?があります。
明石入道=明石の上の父の住まい(浜の館)について、源氏物語の原文には
「月ごろの御住まひよりは、こよなく明らかに、なつかしき御しつらひなどえならずして、
住みひけるさまなど、げに都のやむごとなき所どころに異ならず、艶にまばゆきさまは、
まさりざまにぞ見ゆる。」都の高貴な邸と変わるところなく風情があり立派なものであったと推定される。
上の写真は杜若(かきつばた)を中心に撮ったものです。
神戸市垂水区の多門寺と較べると小規模ですが周りの花や光景と上手くマッチしている
と感じました。
上の写真は手前のサツキと善楽寺の戒光院本堂をバックにした杜若です。
かきつばたはあやめ科の植物で花の中央部に白の斑紋があるのが特徴です。
かきつばたの名前の由来は在原業平の歌「から衣 きつつなれにし つましあれば
はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」
によるものだそうです。
善楽寺に関して過去に書いた小生のBlog
善楽寺と明石入道の碑及び平清盛供養五輪塔