三木市三木総合防災公園内のどっこいさん on 2013-4-14 |
紹介します。場所は三木総合防災公園の一番北側にあります。
上の写真はどっこいさん(六地蔵や35体の小さな地蔵さまを刻んだ石造物)が
ある横穴式円墳の遠景。
以前にあったの場所は、三木市志染町窟屋で現在地の北方向約600メートルの位置に
ありましたが、道路整備に伴い現在の場所に移転されました。
上の写真がどっこいさん(六地蔵や35体の小さな地蔵さまを刻んだ石造物)です。
現地の兵庫県、三木市作製の説明板から引用させていただきます。
六地蔵 ‐どっこいさん‐
高さ一メートル三○センチ、幅一メートル六五センチ、厚さ五五センチの自然石で、
その横に横穴式円墳の跡があるところから、古墳の天井かフタ石だったらしい。
石質はこの付近に多い砂岩だという。表面の上部には三五の小座像が四段に並べ刻んである。
上から七、九、九、十の像だが、刻みが薄いうえ風化し、形ははっきりしない。
下部にはくっきりと六地蔵。ビンを六つ並べたようだが、なかには宝珠持錫のものもある。
地元の人はこれをどっこいさんと呼ぶ。
説明にある35体の小座像は風化してはっきりしないが最上部の7体の像が僅かに
判別できる。
どっこいさんは道陸神(どうろくじん)が訛ったもので、道祖神(どうそじん)や
塞の神、猿田彦などと同じ意味で、道路の悪霊を防いで旅人を守護する
役目をもっている。
六地蔵の右には「宝暦5年(1755) 二月十六日」の銘がある。
円墳が造立されたのは古墳時代後期(5-6世紀)と推定でき、古墳の天井かフタ石を
利用して宝暦5年(1755)に湯乃山街道を通る旅人の安全を祈って建立された
ものと推測する。
山岸善一著の「道祖神信仰(一)」によれば
さえのかみ【障の神・塞の神・道祖神】:
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が伊弉冉尊(いざなみのみこと)を黄泉(よみ)の
国に訪ね、逃げ戻った時、追いかけてきた黄泉醜女(よもつしこめ)をさえぎり止める
ために投げた杖から成り出た神。 邪霊の侵入を防ぐ神。行路の安全を守る神。
村境などに置かれ、近世にはその形から良縁・出産・夫婦円満の神ともなった。
みちのかみ。道祖神。さいのかみ。
円墳の被葬者は5-6世紀の志染の有力者であるから志自牟細目(しじみのいとみ)ではないか?と勝手に推測しています。
上の写真はどっこいさんから少し北に進むとある標識(窟屋の金水200m)です。
下の写真の窟屋を渡って行くと窟屋の金水(志染の石室)に行けます。
小生の下記Blogで紹介しています。
志染(しじみ)の石室(いわむろ) on 2013-4-14
上の写真は窟屋大橋の近くから北の集落や山並みを撮ったものです。