神戸はじめ物語 日本で最初の鉄道トンネル 旧石屋川隧道跡 |
紹介します。
上の写真が「日本で最初の鉄道トンネル 旧石屋川隧道跡」の石碑です。
平成15年(2003)3月吉日にJR西によって建立されたものです。
上の写真は西側から東側に向かって撮ったものです。
上の写真は東側の御影綱敷天満宮側から西に向かって撮ったものです。
「旧石屋川隧道跡」の石碑の位置を矢印で示しています。
上の写真は石屋川公園にあった説明板です。
説明板の設置住所:神戸市東灘区御影石町4-19
説明板に書かれたいた内容(写真も含めて)を引用転記させていただきます。
旧石屋川隧道は、日本で最初のトンネルとして建設されました。その当時から石屋川が
天井川を形成していたため、困難な川底トンネルを掘らなければなりませんでしたが、
イギリス人技術者の設計・監督により、明治4年7月に完成しました。
この隧道は石屋川の下を横断し、延長が200フィート(61m)ありました。
工事方法は、川の流れを木製の仮水路で変え、川底を掘り下げ、」レンガを積み重ねて
造りながら川を元に戻す方法が採られました。
明治3年(1870) 10月24日 着工
明治4年(1871) 7月 完成 隧道形式:単線円形
隧道延長:200ft(61m)
隧道高 :約13ft(約4m)
隧道幅 :14ft(4.3m)
明治7年(1874) 5月11日 大阪-神戸間に鉄道が開業
明治27年(1894) 複線化工事(トンネル側壁下部を垂直に改築)
大正8年(1919) 複々線工事のためトンネルを解体
のちに路線水路橋の下に線路が敷かれた
昭和51年(1976)10月 高架工事により、線路が石屋川を跨ぐ形で現在に至る
上の写真は現地の説明板の写真で石屋川隧道の位置と芦屋川隧道、住吉川隧道の位置が
示されています。
東海道線の敷設工事をする際に, 天井川だった 芦屋川・住吉川・石屋川 については
川の下にトンネルを掘って線路を敷く工法が採られた。その中で 最初に工事が完成した
石屋川トンネルが「日本で最初の鉄道トンネル」とされている。
上の写真は明治7年(1874)5月の石屋川トンネル。
(説明板の写真より)
線路が単線であることが判ります。当時の複線区間は神戸~三宮(現在の元町駅)。
上の写真は工事前の石屋川トンネル付近。
(説明板の写真より)
上の写真は現在の高架の橋梁のどの位置に石屋川隧道があったかを示したものです。
(現地説明板の写真より)
上の写真は複々線化工事のときの石屋川トンネルの残骸です。
(現地説明板の写真より)
上の写真は昭和54年(1979)9月撮影の高架工事の後の姿。
(現地説明板の写真より)