元町通と神戸行進曲 |
ました。
大手町、浜町、札場町、松屋町、中町、西町、城下町、東本町、西本町、八幡町
の町名が廃止され元町通と改称されたのです。
明治15年(1882)11月に出版された豪商神兵「湊の魁」には日本で初めて珈琲
を出した3丁目の放香堂をはじめ洋服の仕立て屋、和洋菓子、本屋、文房具、家具
薬品、貴金属、写真機、陶磁器などが軒を連ねていました。

元町通は大正2年(1913)日本で初めてアスファルト舗装が行われ、さらに
大正15年(1926)200基の鈴蘭燈で電飾され華やかな商店街の姿が形成されて
いった。
昭和5年(1930)土屋 健 詩 西条八十補作 中山晋平が曲をつくり
藤沢五郎が歌を担当した神戸行進曲(歌詞は下に添付)に元町通の光景が
1番に書かれています。
1)雨の元町鈴蘭燈 濡れて光ったアスファルト
若いマドロス 恋漁る~。
2)トーアロードの宵闇に しのぶ南京さんの恋物語
金と翡翠の夜が来る~。
3)異人屋敷の赤い屋根 ここは山の手花匂う
窓にしょんぼりペルシャ猫~。
4)ドラが鳴る鳴る 船は行く 神戸港にすすり泣き
残るテープをなんとしょう~。
製作=帝国キネマ演芸
1930.10.17 常盤座
8巻 白黒 無声
監督…印南弘 脚本・原作…山内英三 撮影…二宮義暁
出演…瀬良章太郎、小川秀磨、浅野節、山路ふみ子
神戸行進曲は上記の映画主題歌で歌われました。

曲は国立国会図書館が提供する歴史的音源で聞くことができます


右手(浜側)にガクブチ製造卸の松永商店、小間物の ゑり卯商店、すき焼きの三ツ輪
左手(山側)にEnglish American Barの看板、日光商会
前方の今の大丸のところに樹木が見えるのはオリエント喫茶の広い庭園
ここにあった木造の洋館で絵の展覧会が開催された。