観測史上2番目に遠く、太陽の15億倍の質量を持つクエーサーが発見される |
明るい光を放つものはクエーサー(quasar)と呼ばれており、別名で
銀河中心核とも呼ばれます。ビッグバンから10憶年程度までの初期宇宙を
理解する上で重要な天体である。
Jinyi Yang氏(アリゾナ大学スチュワード天文台)らの研究グループにより報告
されたニュースが報じられましたのでレビューすることとしました。
(輝きに囲まれた、見えざる回転する創造の源)」を意味するハワイ語
「POH-knee-aah-Eh-na(ポーニウアエナ)」と名付けられています。
関連事項:
下がって互いに結合し、中性の水素原子が作られる。
この時代には光を放つ天体はまだ生まれておらず、中性の水素原子と
ヘリウム原子からなるガスが宇宙を満たしていた。
この時期を宇宙の「暗黒時代」と呼び、数億年ほど続いたと考えられている。
やがて重力によってガスが集まって収縮し、最初の恒星や銀河が作られた。
これら第一世代の銀河が放出する紫外線によって中性水素は再び完全に電離された。
このイベントが宇宙の「再電離」だ。銀河間物質として今も希薄に存在する
水素ガスは、この再電離の時代から今日まで、電離したままの状態で存在している。
「再電離は宇宙史の中で最後に起こった大転換で、現在の天体物理学研究の
最前線の一つです」(「 」内はチリ・カーネギー天文台のEduardo Banadosさん)
主に天文学において、観測対象からの光(可視光だけでなく全ての波長の
電磁波を含む)のスペクトルが長波長側(可視光で言うと赤に近い方)に
ずれる現象を指す。
波長λのスペクトルがΔλだけずれている場合、赤方偏移の量 z を
Z=Δλ/λ と定義する。
赤方偏移が起きる理由は遠ざかる音源からの音がドップラー効果により