赤穂旅行(5)---坂越 鳥井の地蔵堂 |
鳥井の地蔵堂と呼ばれるこのお堂は享保6年(1721)に建立された。
現在の場所は市消防団第8分団詰所北側にあります。(明治25年ころに移築された)
坂越歴史研究会(唐崎安也会長)が発刊した小冊子「ふるさとの歴史」によると、
「鳥井の地蔵」は元禄11年(1698)、奥藤家と妙道寺が願主となり「鳥井峠北側」(現在の鳥井町集会所のあたり)に石地蔵坐像を安置したのがおこり。
当時はすぐそばに火葬場があり、「先人の霊を慰める意味合いを込めて建立されたのでは」と推測される。
昭和27年からは鳥井町自治会の所有となり、毎年8月には盛大な地蔵盆を行っている。
木造瓦葺きの地蔵堂は高さ4・65㍍、間口と奥行きはともに1・9㍍で「近辺ではあまり見かけないほど立派なお堂」。中には高さ92㌢の石地蔵が蓮台の上に鎮座している。
昭和55年に屋根を葺き替えたが、本体は創建当時のままで、壁面には縁起のよい図柄とされるカボチャ、二股ダイコンの彫刻が施され、美術的価値を評価する声もある。
海側がカボチャ、川側(千種川)は二股ダイコンになっています。
大根の彫刻には小さなねずみが1匹彫りこまれています。
2007-10-11撮影